「お母さんの代わりはいないんだよ。」
今週のお題特別編「嬉しかった言葉」
〈春のブログキャンペーン ファイナル〉
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先日、ママ同士の会話で、学校の先生の休みのことが話題になった。
友人「入学式とか、休んじゃう先生がいるのよね、自分の子どもの入学式と重なったからって。でもそこはけじめをつけてほしいと思うの。」
私「子どもの入学式ならそっちへ行って!って思うけど?先生の代わりはいくらでもいるけど、お母さんの代わりはいないんだから。」
「仕事を代りにする人はいくらでもいるけど、お母さんの代わりはいないんだよ。」と何度も言ってくれたのは、私の上司だ。私が休むとほかの人に仕事の負担を増やしてしまう。そんなときに、こう言って休みを取るように背中を押してくれた。
うちの子は障害があるので、お母さんの出番も多い。仕事が忙しいときは、ほかの人に迷惑をかけてしまう・・・と躊躇する。が、恐る恐る相談すると、「遠慮しないで休みなさい、お母さんの代わりはいないんだから。」と言って、その分の負担は、自分が多く被ってくれた。涙が出るほどありがたいときもあった。
その上司も、両親の介護のため退職することになった。それぞれ入院していた施設から引き取って、二人の介護に専念するおつもりのようだ。
私はそんな立派な子供でもなく、立派な母でもない。でも、子供が必要な時はそばにいてあげたいと思うのだ。
あっぱれなお母さん像の本、お勧めはこちら!笑
叔母に頼まれて探した本で、すでに絶版だが楽しく読めた。部落問題の『橋のない川』で有名な住井すゑだが、夫・犬田卯も農民解放運動の文学者で、1925年の治安維持法以降、発禁、罰金と追い詰められ、夫妻は4人の子供を連れて、犬田の郷里の牛久に引っ込む。6才のれい子は田舎暮らしを楽しんだ。戦争に向かう暗い時代だが、母は、文筆活動のかたわら、子育て・家事・ぜんそく持ちの夫の看病から、畑仕事、近所の子供の看病までする働き者で、4人の子供たちも競って家の仕事を手伝うのだった。生まれてない時代のことでも懐かしく感じます。