rocorinne bookworm

この映画観たよ。

「パターソン」アダム・ドライバー愛が止まらない・・・。

観た映画の感想がなかなか書けなくて、あれもこれも書いておかなくちゃ忘れちゃう・・・( ;∀;)・・・と思っているのですが、特にとてもとても気に入った「パターソン」を書き留めておこうと思います。

この映画はロードショーで観たのでもなく、2月に名画座ギンレイホールで観たのです。二本立てのもう一本は「ベイビー・ドライバー」でした。うっ…何つながりかわからない…。もしや、運転手?

 

「パターソン」


『パターソン』本予告 8/26(土)公開

 

パターソン (原題) Paterson
2016年 アメリ
監督 ジム・ジャームッシュ
脚本 ジム・ジャームッシュ
キャスト
アダム・ドライバー パターソン
ゴルシフテ・ファラハニ ローラ
バリー・シャバカ・ヘンリー ドク
クリフ・スミス メソッド・マン
チャステン・ハーモン マリー
永瀬正敏 日本人の詩人
ネリー マーヴィン
上映時間 118分
レイティング 日本G 米国R
受賞歴
第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)
ノミネート(出品) コンペティション部門
ジム・ジャームッシュ
受賞 パルム・ドッグ(ネリー)

 

オフィシャルサイト:映画『パターソン』公式サイト

IMDbPaterson (2016) - IMDb

映画.com:パターソン : 作品情報 - 映画.com

 

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パターソンは、アダム・ドライバーが演じる主人公の名前でもあり、彼の住む町の名前でもあります。彼は詩人で、路線バスの運転手です。奥さんはアラブ系の美女で、イングリッシュ・ブルドッグのマーヴィンと2人と1匹で暮らしています。

 

朝食のシリアルを食べながら、カウンターに置いてあるマッチを手にもてあそぶパターソン。その青い箱の「オハイオ・ブルーチップ」という名のマッチがなんだかとてもいい感じのマッチなのです。中のマッチ棒も見たいなと思うと彼がちらっと開けて見せてくれて、マッチ棒の頭が濃紺なのがわかり、「欲しい…」と思わず思う私。

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こんな感じで映画が始まり、なんだかとてもとても心地いいのです。

 

そして、パターソンがマッチの詩を書き始めます。

 マッチの詩だけど、愛の詩でもあります。

 


Paterson 2016 - Ohio Blue Tip Matches Poem

 

ノートにペンで詩を書きつけているんですが、仕事に向かうパターソンの様子と、声に出しながら詩を考えているその声と、書き文字が画面の中で調和して現れ、それがとても心地いい。

 

 

とにかく心地いいのです。こんなに心地いいのは私だけ!?と思ってしまうほど、しっくりきました。

 

 

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このきれいな奥さんのローラ。クリエイティブな人で、白黒が彼女のテーマらしく、家のカーテンや自分の服に模様を描いたりしているんです。バザー?で売るカップケーキも白黒模様。

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 パターソンがノートに詩を書いているので、本にすればいいわ、と勧めています。

 

2人の愛犬マーヴィンは、2人がいちゃつくとすぐに邪魔に入ります。かわいいなぁ。

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カンヌ映画祭で、パルム・ドッグ賞(そんなのがあるとは知りませんでした!)を受賞したマーヴィン役のネリー。

 

そんな彼の1週間を映して、毎日同じようで、少しずつ違う、何もないようで、ちょっとした事件が起こる、でもパターソンがとてもおだやかで、詩人の目を通してみる毎日が美しさに満ちているので、平和に時が流れていきます。

 

以下、ネタバレの内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やきもち焼きの犬のマーヴィンをおいて、2人で出かけた日、うっかり出しておいた詩のノートをマーヴィンはめちゃくちゃにしてしまいます。このノート以外にはどこにも記していなかった彼の詩は失われてしまうのです。

 

それでしばらく、とても落ち込むパターソン。

 

そんな時に日本人の詩人(永瀬正敏)に出会います。

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永瀬さんは「パターソン」とカタカナで書かれた本を持ってたりして、観光客みたいなの。流ちょうな英語でパターソンと話して、自分は詩人だと名乗ります。

 

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「でも、英語に翻訳はしません。翻訳された詩は、レインコートを着たまま浴びるシャワーのようなものだから。」

'Poetry in translation is like taking a shower with a raincoat on.'

 

この言葉、いつも翻訳小説、字幕ドラマばかりみている私にも響きました。

字幕は手助け、もっと英語聞き取れるようになりたいわ!

 

彼に新しいノートをもらい、また詩を書こうと思うパターソンでした。

 

 

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この映画は観て本当に良かったと思うのですが、周囲にあまり見た人がいなくて「監督がジム・ジャームッシュだからみようかと思ったけど」などとおっしゃるので、ジム・ジャームッシュって何者?(無知)と思って聞くと、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1986)で、一世を風靡した人だという。この監督の作品は「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」くらいしか観たことない。「スト…」を今度観てみようと思います。

 

 

ところでアダム・ドライバーです。

 

アダム・ドライバーは、スター・ウォーズのシリーズと、 「沈黙」くらいしか観てない。

 

  

 『沈黙」では、アンドリュー・ガーフィールドと一緒に日本に密航した、もうひとりの宣教師の役ですね。かたくなな人。

 

 

それで、この作品も観てみました。中年に差し掛かる夫婦を手玉に取る、若者の役ですが、とてもよかった!

 

最近、Amazonプライムで、「GIRLS」というドラマを観始めたら、

www.imdb.com

 

レナ・ダナム演じる主人公の、ちょっと変態っぽい彼氏がアダム・ドライバーだった!

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 よくこのようなshirtless な姿で出てくるの。

このドラマを観ていて、ふと気づきました。

アダム・ドライバーは声がいい!

だから人を手玉に取るような役もぴったりなんだな~と思ったりしています。

というわけで、しばらくは

アダム・ドライバー愛が止まらない……!

 

そのような視点で、スターウォーズも観なおしてみようと思います。