アリスのままで
ギンレイホールで観てきました。
ジュリアン・ムーアは、大好きな女優です。昨年これでアカデミー賞主演女優賞を取りましたね!主演・助演女優賞に1998年から5回ノミネートされて、今回初受賞!
映画も絶対いいだろうと思っていたのに見逃していました。ギンレイホールで上映してくれてありがとう!
主人公のアリスは50歳。活躍中の言語学者で、医学博士の夫、3人の美しい子供たちがいる、充実した人生を送っている。が、記憶力に不安を覚えて受診すると、アルツハイマーの可能性を示唆される。
美しい子供たち
左はお婿さん。 ケイト・ボスワース (長女で弁護士だったかな……。)
ハンター・パリッシュ (長男で医学生)
このイケメンは誰だっけ……?と思ったら、TVドラマ Weed の長男だった。
こんなかわいかったのに、大きくなったな~。
クリステン・スチュワート (末っ子で女優志望)
クリステン・スチュワートは、ちょっと悪い感じの女の子が実にうまい。
以下、ネタバレバレです。
アリスがかかった若年性アルツハイマー病は、症状の進み方も速く、遺伝するタイプ。そんなタイプがあるとは知らなかった~~~。遺伝しているかどうかは検査で調べられ、陽性なら必ず発病するという。
出産を控えた長女は陽性。長男は陰性。次女は検査を拒んだ。
長女が発病する前に、治療法が見つかりますように、と祈ってしまいます。
症状が進んだら、自殺するように自分宛てに指示ビデオを残しておくアリス。
しかし、その頃にはビデオの指示に従う能力も残っていなかった……。
結果はどうあれ僕が支えるよ、と言っていた、
旦那さん役のアレック・ボールドウィン。
どうも、根元がチャラい男を演じるのが本当にはまり役。
アリスでいられる最後の夏だから……と言っていたのに、出世のチャンスがあって離れた地方への転勤を受けてしまう。アリスはだんだん反対することさえできなくなってくる。
アリスの世話を引き受けたのは、LAを引き上げてきた次女だった。
最後に次女(クリステン)がアリスに本を読んであげている。
“Nothing’s lost forever. In this world, there is a kind of painful progress. Longing for what we’ve left behind and dreaming ahead.……”
これは、この本からの引用だという。
エンジェルス・イン・アメリカ―国家的テーマに関するゲイ・ファンタジア〈第一部〉至福千年紀が近づく
- 作者: トニークシュナー,Tony Kushner,吉田美枝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/10
- メディア: 単行本
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とても感動的なシーンだ。
原作本は、2007年刊。アメリカでベストセラーになったそうだ。
映画は感動的でキャストもよかったけど、やはり怖い。アルツハイマー病が。そのことが一番心に残ってしまいました。