あなたの知らない「ゲーム・オブ・スローンズ」25の裏話 その1――ネタバレ注意です!
あなたの知らない「ゲーム・オブ・スローンズ」25の裏話
25 Fun "Game of Thrones" Facts You May Not Know
「ゲーム・オブ・スローンズ」新シーズンを待つ間、裏話で楽しみましょう。以下は、上のページの抄訳です。
シーズン6までの内容に触れます。まだご覧になってない方はネタバレ注意です!
1.ティリオンが主人公と、統計上から証明される。
主人公がいないと言われる本作品、全エピソードに登場した登場人物はいません。これまでのシーズンで、そのシーズンの全エピソードに登場したしたのでさえ3人。サーセイ・ラニスター(シーズン1)、ジョフリー・バラシオン(シーズン1)、そしてティリオン・ラニスターがシーズン2とシーズン5の全エピソードに登場しています。
原作本の登場率でも、ティリオン・ラニスターが一番!真の主人公と言えるでしょう。
2.エミリア・クラーク、偽の血液でトイレにこもる
デナーリス・ターガリエンが、馬の心臓を食べるという試練をこなすシーン、すごかったですね。
エミリア・クラーク談。偽の血まみれになってトイレにこもったわ。グミベアみたいな味にするよって言ったのに、全然違う、気持ち悪いものだった!
バケツに顔を突っ込んでしまうのは反射作用よね。その日のランチは食べられなかったわ。
3.ラムジー役の俳優は、ジョン・スノウ役候補の次点だった!
俳優のイワン・リオンは、悪役のラムジー・スノウ・ボルトンを演じていますが、ヒーロー役まであと一歩だったそうです。
ジョン・スノウ役のオーディションで最後の二人に残ったイワン・リオンですが、役はキット・ハリントンに決まりました。イワン・リオンにも役が与えられましたが、情報漏れを懸念する制作側から伝えられた役名は「Boy(男子)」。笑。
イワン・リオン談。シーズン3(ラムジー登場)の撮影が終わるまで、役名を誰にも言ってはいけないかった。だから「僕の役はBoyだよ」ってみんなに言わなくちゃいけなかったんだ。ほんとに恥ずかしかったよ。
4.ラニスター家は元のテーマソングの方が気に入ったかも。
クリエーターの一人、デイヴィッド・ベニオフは、 ラニスター家の歌「 The Rains of Castamere 」を、この番組のテーマソングにしたかったようです。 この歌は、タイウィン・ラニスターがレイン家の反乱を討伐し、レイン家を滅亡させたことが、英雄譚のように歌われたというもの。
もう一人のクリエーターD.B.ワイスの反対意見で採用されませんでしたが、この曲は劇中で言及されたり、歌われたり、エンドクレジットで使われたりしています。
採用されたテーマソングはこれですね。聞くと胸が躍ります。
5.原作者がパイロット版にカメオ出演。しかしそのパイロット版はボツになった。
ジョージ・R.R.・マーティンは、ヒッチコックみたいにパイロット版にカメオ出演したものの、そのパイロット版が日の目を見ることはありませんでした。それはキャストの交代がたくさんあったせいで、その中にはキャトリン・スターク、デナーリス・ターガリエンなど重要な役も。ジョージ・R.R.・マーティンは最初のデナ―リスと一緒のシーンに登場したため、カットされてしまいました。
パイロット版を撮ったデナ―リス・ターガリエン役はタムジン・マーチャント。写真は「THE TUDORS〜背徳の王冠〜」ヘンリー8世の後の方のお妃役。
こちらは元のキャトリン・スターク役、ジェニファー・イーリー。写真は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」主人公アナのお母さん役。
6.小さな「カリーシ」がそこら中いっぱいに!
「カリーシ( Khaleesi )」というのは本当は位を表す言葉で、ドスラク語の「女王」という意味。でも、女の子の名前に「カリーシ」とつけるのが流行っているそうです。
7.ジョフリーのモデルはカリギュラ
ジョフリー・バラシオン王は、たぶん番組中で一番の嫌われキャラ。彼はローマ皇帝カリギュラをモデルにしていると言われます。残酷で、サディスティックな専制君主で、性的に変態。容姿も似ていると噂されています。
(スター・チャンネルのクリエーターズの解説で、二人は「ジョフリー役のジャック・グリーソンは、本当にいい子でね……」と、この若い俳優を持ち上げていました。悪役は辛い(*_*;)
8.紅の女は、もう少しでライオンの王妃となるところだった。
配役が決まってその役者を登場人物として観ていると、他の人がその役を演じているところは想像しにくいものですね。でも、メリサンドル(紅の女)を演じるカリス・ファン・ハウテンは、元々サーセイ・ラニスター役に名前があがっていたそうです。
カリス・ファン・ハウテン談。サーセイはすごい役よね。でも、オーディションに来るように言われたけど、他の撮影と重なっていけなかったの。クライブ・オーウェンの「イントルーダーズ」の撮影よ、仕方ないわね。
9.サム・ヒューアンは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のオーディションを7回受けた。
スコットランドを舞台にしたタイムトラベルロマンスで、大ヒットのTVドラマ「アウトランダー」。そのジェイミー・フレーザー役で大ブレイクしたサム・ヒューアン。彼は、「ゲーム・オブ・スローンズ」のオーディションを7回受けたそうです。
サム・ヒューアン談。オーディションを受けた役は、レンリー、ロラス、ナイツ・ウォッチ(冥夜の守り人)の何人か。いつもいいとこまで行ったんだけどね!「さあ、剣をくれ!」っていつも思ってたよ。役は他の人たちに決まったけど、このオーディションはいい経験になった。オーディションのプロセスがわかったし、自信もついたよ。
その結果は、「アウトランダー」のジェイミー・フレーザーのオーディションで結実しました。
10.ソフィー・ターナーは、「レディ」を飼うことにした。
スターク家の子供たちが一人一頭ずつ飼うことにした大狼(ダイアウルフ)。サンサ・スタークのレディ(大狼)は不運にも早くに殺されてしまいますが、サンサとレディにすぐ絆が生まれたように、サンサ役のソフィー・ターナーとZunni(役犬の本名)にも絆が生まれ、彼女の家に引き取られることになりました。
ソフィー・ターナー談。子供の時からいつも犬がほしかったの。でも両親が反対だったわ。私たちはこの大狼のレディに夢中になったわ。レディが死んで、Zunniは新しい里親のところへ行くことになっていたけど、母が説得してくれて私たちが引き取ることになったの
11.この番組に、アレンの席は一人分。
シオン・グレイジョイを演じるアルフィー・アレンは、有名な歌手リリー・アレンの弟です。リリーには、弟アルフィーのことを歌った歌があります。ほめまくりの歌詞というわけではありませんが……。
(私の弟は、部屋でハッパをやってる。もう3時半よ、起きなさいっていうけど……)という歌詞。笑
リリーは「ゲーム・オブ・スローンズ」にカメオ出演を求められたこと、シオンの姉、ヤーラの役に興味があるか打診されたと言っています。一方アルフィーは、リリーには何のオファーも出てないよ!と言い返しています。
リリーお姉ちゃん、似てます。
12.チャールズ・ダンス、初登場シーンで本当に鹿の皮をはぐ。
チャールズ・ダンスは「ゲーム・オブ・スローンズ」で一番クレイジーだったのは、タイウィン・ラニスターの初登場シーンだと言っています。そのシーンでタイウィンは牡鹿の皮をはいでいるのです。
現場責任者が彼のところへきて「チャールズ、あなたはベジタリアンですか?」と聞いたので、彼は「いや。何で聞く?」と答えました。かっこいい!すると鹿の話が出たそうです。
チャールズ談。すると屠殺業者が死んだ動物を持ってきて、鋭いナイフをくれて、皮をむいたり、内臓をバケツに落としたりするやりかたを教えてくれた。次の日、別の死んだ動物を持ってきて撮影だった。すごくおもしろかったよ!でも、手ににおいがついて、2日くらい消えなかったよ。
タイウィン様、見事なナイフさばきです。うぅぅ本物だったとは。
13.シーズン6は、1話につき1,000万ドル以上の費用で撮影された。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、雄大な叙事詩で、高価な作品です。どのエピソードもお金がかかっていることは見ればわかりるのですが、このシーズン6ではさらにすごいことに。エンタテイメント誌「この作品は、現時点で一話ごとに1,000万ドルを超す金額がかかっている。しかしHBOから苦情はきこえない」
以前のシーズンにくらべて、コストが跳ね上がっているそうです。シーズン2のブラックウォーターの闘いを撮影するとき、現場はHBOに200万ドルの追加予算を懇願して出してもらいました。そのエピソードのコストは推定800万ドルで、当時の最高だったはず。シーズンごとにより大きな規模になってきています。例えば、シーズン5の撮影は、5つの国、151のセットで、240日にわたり、166人の出演者、1,000人以上のクルー、5,000人以上のエキストラで行われました。
ふ~、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。後半に続きます。