rocorinne bookworm

この映画観たよ。

10月に読んだ本のまとめ と反省。

毎月、先月読んだ本の中で1冊をピックアップしているのですが、今回の一番は、あまり読めなかった……という反省なのです。

 

読めなかった理由が3つ

 

その1 米TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にはまっていました。

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www.star-ch.jp

エミー賞(9/17)総なめ(23部門ノミネート、作品賞を含む12の賞を受賞)の余韻に浸り、スター・チャンネルで録画してあった5シーズン50話を観返してしまいました。

 

 

その2 これも米TVドラマ「グッド・ワイフ」ですが、ファイナルシーズンが、Amazonプライムに入ったので、これも全22話観てしまいました。

グッド・ワイフ シーズン7 (字幕版)をAmazonビデオ-プライム・ビデオで

 

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この話は、シカゴの大きな郡で地方検事をしていた夫が、浮気と贈賄のスキャンダルによって収監されたため、専業主婦から弁護士へ復帰した妻の奮闘物語……という、政治がらみの法廷ものです。主人公夫妻はビルとヒラリー・クリントンに比較されていました。最終シーズンは終わったばかりで、トランプ、ヒラリー、バーニー・サンダースの名前までドラマ内で取り上げられていたんです。

主人公アリシアもどんどん政治の世界に巻き込まれていきますが、Eメールが暴露されたり、盗聴されたり……。ヒラリー・クリントンに、アリシアほどの美貌があったら、この選挙勝ててたでしょうか?(T_T)

 

その3は、これです! 

ちはやふる(1) (BE・LOVEコミックス)
 

 まんがのちはやふるを読み始めたら意外とはまってしまい、33巻まで読んでしまいました。競技かるた、おもしろいなーーー!!

読書メーターは漫画も登録できるのですが、ちょっと遠慮しておきました。笑

 

 

それでは、読んだ本の話に戻します(*‘ω‘ *)

 

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2709ページ
ナイス数:826ナイス

 

 

ほねほねザウルス (1) ティラノ・ベビーのぼうけん (ほねほねザウルス 1)

ほねほねザウルス (1) ティラノ・ベビーのぼうけん (ほねほねザウルス 1)

 

この本が好き!という小学一年生と、読んでみるね、と約束したので第1巻を読みました。元は食玩のキャラクターだそうですね。キャラクターのファンなら、こんなお話を読むのも楽しいと思います。ゾロリでもこのシリーズでも、読書の習慣のきっかけになれば大歓迎です。

読了日:10月3日 著者:ぐるーぷアンモナイツ,カバヤ食品

 

 

走れ、走って逃げろ (岩波少年文庫)

走れ、走って逃げろ (岩波少年文庫)

 

500万人以上が犠牲になったナチスドイツによるホロコーストは、やはり世界最大の悲劇だろう。そして生き残った人には全てそれぞれのドラマがある。ワルシャワ近郊に住むユダヤ人一家の末っ子スルリックは、赤毛でそばかす青い目に心がとろけるような笑みをもった男の子だった。ワルシャワのゲットーにいては強制収容所に送られてしまう。家族とはぐれ、一人でゲットーを抜け出したのは8歳の時。生き残らなきゃいけない。ユダヤ人であるというだけでつきまとう迫害、そんな中でも危険を冒しながらも助けてくれる人たち。少年の運命は……。

読了日:10月4日 著者:ウーリー・オルレブ

 

 

砂のゲーム―ぼくと弟のホロコースト (新しい世界の文学)

砂のゲーム―ぼくと弟のホロコースト (新しい世界の文学)

 

オルレブの『走れ、走って逃げろ』が、作者がヨラム・フリードマンから子供時代の話を聞いて物語にしたものであることを知り、ほとんど同年代の作者自身の被害体験を綴ったこの本も読んでみたくなった。強制収容所へ送られながら生き延びたオルレブは終戦時に14歳。アンネ・フランクは隣の収容棟にいて、チフスで亡くなっていたという。何か一つ間違っても生き残れないような境遇で、身内で亡くなった人の数を比べあったり、一番辛い地下室で弟と空想の戦争ごっこをしたり、子供たちのたくましさを感じる。

読了日:10月4日 著者:ウーリーオルレブ

 

この2冊のウーリー・オルレブの翻訳者、母袋夏生さんの朗読会が銀座教文館であって、お話を聞いてきました。『走れ、走って逃げろ』の主人公ヨラムも、オルレブも二人とも現在80代になり、ホロコーストの講演会に出たり、活動的で幸せな生活を送られているそうです。彼ら、幼いうちに被害にあったポーランドユダヤ人は、その後ポーランドから亡命し、亡命先で教育を受け、母国語を失いました。オルレブはイスラエルにわたったので、ヘブライ語の作家になったのです。ヘブライ語の翻訳家ってすごいな!母袋夏生さん!

 

 

The Tale of Tom Kitten (Peter Rabbit)

The Tale of Tom Kitten (Peter Rabbit)

 

Publisher's note より。この本に取り組んでいる頃、ポターは湖水地方ヒル・トップの農場を購入した。家屋、庭、村の猫たちはみな本の中に描かれた。編集者ウォーンはトムが人気者になると確信していた。編集者の娘もイタズラな子猫を飼っていたのだ。その通りで、この話のミュージカル脚本の依頼まできたが、ポターは彼女らしい率直さで、とんでもない駄作になる、と断った。ヒル・トップのトムの家は、描かれたそのままの姿で、今でも訪れる人を楽しませている。

読了日:10月21日 著者:BeatrixPotter

 

 

こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)

こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)

 

これはかわいい、かわいい、かわいい3びきの子猫のお話で、かわいい絵がいっぱいです!このシリーズを出版順に読んでいるつもりでしたが、これがうっかり抜けていました。そのおかげで馴染みのある登場人物だらけ。とても楽しく読めました。

読了日:10月21日 著者:ビアトリクス・ポター

 

 

ピーターラビットのイベントで、読友さんが言及していたので、読んでみました。とてもおもしろかったです!ピーターラビットに関する部分はもちろんですが、『たのしい川べ』の章がとてもおもしろく、大ファンが多いこの本を、私はちょっと苦手なのですが、本の魅力がわかったような気がしました。この本で研究されていた本を読み返す時は、また本書も引っ張り出したいと思います。

備忘録です。本書の中で言及されていた本たち→『クマのプーさん』『ふくろ小路一番地』『シナの五にんきょうだい』『ちいさいおうち』『たのしい川べ』『おひとよしのりゅう』アリソン・アトリー『ピーターラビット』ファージョン『こすずめのぼうけん』

読了日:10月21日 著者:竹内美紀

 

 

愛されたもの (岩波文庫)

愛されたもの (岩波文庫)

 

爵位を持つイギリス人で初めてハリウッドで活躍した老脚本家は、売れなくなって会社を首になる。イギリス人大物俳優は、ハリウッドで働くイギリス人の面子を守ろうと目を光らせている。主人公のイギリス人青年は賞ももらった詩人で、ハリウッドで脚本制作に関わるが、今の仕事場はペットの葬儀場だ。アメリカ風セレブ用霊園「囁きの森」。彼はそこで働く一人のアメリカ女性に、他にはない退廃の美を認める。遺体修復士のアメリカ人中年男との三角関係に。副題は「ある英米悲劇」。

「ブライズヘッド」に続き、ウォーを読んだ2作目です。「ブライズヘッド」がうまく読めなかったので、今度はていねいに読んで、おもしろく感じていたものの、なんだかおごそかな気持ちで読んでしまい、後半~最後へ来ると、これはブラック・ユーモアとしてもっと軽妙に読むべきだったのか?と、やはりうまく読めてない感がつのるのでした。

(備忘録)1947年にイーヴリン・ウォーは「ブライズヘッド」の映画化の話のために、MGMの費用でハリウッドに滞在した。ウォーは「ブライズヘッド」の本がアメリカで売れたのを、"my humiliating success in [the] U.S.A."と言い、映画化してもアメリカ人で理解できるのは6人といないと言っていた。映画化は頓挫した。その時にハリウッドでアメリカの霊園を見学して本書の着想を得た。

As Waugh felt that the eschatological or apocalyptic implications he had intended in Brideshead Revisited had escaped many American readers, he was determined to highlight eschatological aspects of American society in The Loved One.  ウィキペディアより。

【ガーディアンの1000冊、78冊目】

読了日:10月27日 著者:イーヴリン・ウォー

 

 

 

ご遺体 (光文社古典新訳文庫)

ご遺体 (光文社古典新訳文庫)

 

同じ本の翻訳でありながら、岩波版『愛されたもの』と本書では、読メのみなさんのレビューのトーンが違う。それで『ご遺体』も読んでみました。なるほど納得です。こちらの方が軽い文体で、ブラックユーモアな小説として読めました。アメリカの葬儀産業のコマーシャリズム、一種の芸術家である遺体修復士の男の、マザコンで俗悪な私生活、本書のヒロイン/犠牲者の娘の無教養な愚かさ、そしてホント最低なイギリス人青年という構図がくっきりしました。もう少し、イーヴリン・ウォーの世界を楽しみたいです。【G1000、既読】

読了日:10月29日 著者:イーヴリンウォー

 

 

秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

第一次大戦後のロンドン。戦場から帰還したばかりで、若くて貧乏で仕事もない幼なじみの二人が、冒険家を始めよう、と決めたとたんに仕事のオファーを受ける。それが次第に国家の命運をかけた大冒険に。トミーとタペンス初登場の本作品、「女性と子供優先!」の難破船から始まり、若い登場人物たち、リッツ・ホテル、アメリカの大富豪と贅沢、イギリスの重要人物、見たことがないような美女、とわくわく満載のロマンチックな冒険小説だ。おもしろい!大好きです。

 解説によると、これがクリスティの長編2作目で、クリスティ初期の1920年代にはこのような冒険小説が多く書かれたそうだ。バンドルが出てくる2編「チムニーズ館」と「セブン・ダイアルズ」もこの頃の冒険小説で、ロマンスいっぱい。『秘密機関』がおもしろかったら、お勧めです。

【ガーディアンの1000冊、既読】10月イベントの Crime で読みました。
読了日:10月28日 著者:アガサ・クリスティー

 

 

 

七王国の玉座〔改訂新版〕 (上) (氷と炎の歌1)

七王国の玉座〔改訂新版〕 (上) (氷と炎の歌1)

 

TVドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」に夢中になり、原作本にもついに手を出してしまいました。登場人物の多い話なので、いろいろわかっておもしろいです。年齢設定が、ドラマのよりだいぶ若いのにちょっとびっくり、でも楽しいです。たくさんの人、いろんな場所で起こる話が並行して描かれているものを、章立てに中心人物の名前を配しているのでわかりやすくていいです!続きが楽しみ(^^♪

読了日:10月29日 著者:ジョージ・R・R・マーティン

 

 

Tale Of Mr Tod,The (Peter Rabbit 14 110th Anniv ed)

Tale Of Mr Tod,The (Peter Rabbit 14 110th Anniv ed)

 

Publisher's Noteより。お行儀のいい話たちの後で、ポターは悪党の出てくる話を書きたくなった。本書の書き出しは「私はいい人たちのgoody goodyな本を書くのにすっかり飽きてしまいました」とはっきりしたものだったが、( goody は二つ重ねると嫌味な感じになるらしい) 出版社はこれを嫌い、goody goody をniceとwell-behavedに変えた。木版画調の白黒の絵が今までのシリーズからの離脱のようで、ピグリンの本と共に新シリーズとして違う装丁で出版されたが、直に元に戻った。 

読了日:10月30日 著者:BeatrixPotter

 

 

キツネどんのおはなし (ピーターラビットの絵本 13)

キツネどんのおはなし (ピーターラビットの絵本 13)

 

悪党の出てくる話、と気負った始まりだが、いや笑えた~!危うく餌食になりそうなピンチはいつものことだが、アナグマとお茶するくらいの貫禄のベンジャミンのお父さんが、嫁(フロプシー)に散々いじめられ頭が上がらない。アナグマを陥れたいキツネが水をいっぱい入れたバケツを持ち上げられずに、ミルクぢゃわん一杯ずつ水を入れる。おろおろするベンジャミンを助けるピーターが頼もしく成長している。シリーズの中では別格の長さで、読み物としてのおもしろさを感じました。

読了日:10月30日 著者:ビアトリクス・ポター

 

 

あいしているから (児童図書館・絵本の部屋)

あいしているから (児童図書館・絵本の部屋)

 

巣から落ちたひなどりをみつけたモールくん。家に連れ帰ってお世話します。元気になった小鳥を手放したくなくて、鳥かごを作るモールくんを見て、おじいさんはモールくんを丘のてっぺんに連れていきます。そこは遠くまで見渡せて、強い風の吹く場所。モールくんは飛ぶ気持ちを味わいます……。教科書に載っているお話(小学1年生)

読了日:10月30日 著者:マージョリーニューマン

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