4月に読んだ本のまとめ
4月の1冊は国際アンデルセン賞受賞作家、ジャンニ・ロダーリの代表作『チポリーノの冒険』とします。4月はあまり相性のいい本に出会えませんでした。
4月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:2359
ナイス数:982
- 作者: ジャンニ・ロダーリ,ヴラジーミル・スチェーエフ,関口英子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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玉ねぎ(チポッラ)の子どもチポリーノが大活躍する冒険物語。明るく勇気があってやさしいチポリーノ、挿絵もかわいい!冒険は投獄、脱獄、革命!と結構過激だが、終始ほのぼのしたユーモアに包まれて話は進む。敵役はレモン大公、トマト騎士とイタリア料理にはかかせない果物・野菜なところにも楽しさが。国際アンデルセン賞受賞作家ジャンニ・ロダーリの最初の作品で代表作。1950年週刊誌連載から。イタリア人ロダーリは第2次大戦中レジスタンスに加わっていたという。
読友さんからコメントをもらいました。
「♪お~いらの生まれは玉ねぎ畑~陽気で元気なと~もだちいっぱい♪とうろ覚えの歌「チポリーノの冒険」が浮かびました。」
この歌は知らないんです〜>_< 世代の差かしら?
読了日:04月02日 著者:ジャンニ・ロダーリ
- 作者: ジャンニ・ロダーリ,伊津野果地,関口英子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/04/27
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短編集。元になる民話が見え隠れする、楽しくて風刺のきいた話が多い。「アレグラ姫」笑いの止まらないお姫様を射止める青年は?表題作。聞いた人の心を優しく友好的な気持ちにしてくれるハーモニカ。テレビに出演して全世界の人に聞かせるチャンスを逸した男。「自分の力でこの世の中をよりよくできると知っている者は、つかれたなどと言う権利はないのです。あきらめることもできません。そう、あなたもわたしも……」ケストナーにも似た発言が作品の中にあり、戦時中に反体制的だった知識人の本意はこれに尽きる、と思う。
国際アンデルセン賞受賞作家ジャンニ・ロダーリ(伊)作。
読了日:04月16日 著者:ジャンニ・ロダーリ
ゼロくんは一人では弱いけど、他の数字と組むと大きな数字になるのでひっぱりだこ。もう1つひねりがあるのか?と期待したまま終わるような、まあ小さい子向けならこれでいいのかと思うようなお話でした。今年度は地域の読書会で国際アンデルセン賞作家の本を読んでいます。いろんな国の作家を読めるのがいいところかなと思います。ジャンニ・ロダーリはイタリア人です。
読了日:04月02日 著者:ジャンニ・ロダーリ
住み開きを実践している人のブログからこの本を発見。漱石の木曜会のようなものをイメージしていたが、いろんなスタイルがあり、事例を中心に載せている。シェアハウスに人が集まっているもの、住居兼店舗の、店舗部分がアマチュアに近いもの、クリエイティブな人の人脈が増えて発表の場になっているものなど様々だ。アサダさんが拾っている事例の共通点は、商売じゃないので儲かってなさそうなとこ、人との出会いを大切にしているとこ、といったところか。田中恒子教授との対談が一番読み応えあり。
読了日:04月05日 著者:アサダ ワタル
参考になるところ多々あり。一読して損はないと思います。美容師さんを浮気してみたくなりました。ただ、相手の男性に合わせて髪形を変えるっていうのは、実用的なのかもしれないけど、志が低いような感じはしました。笑
読了日:04月05日 著者:佐藤友美
新装版 リフォームは、まず300万円以下で (講談社の実用BOOK)
- 作者: 天野彰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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水回りのリフォームをするので、参考に読みました。リフォームは新築とは違うけど、どう暮らしたいかを考え直す絶好の機会……と思うものの、勉強不足でよく理解できないこともT_T もっとよく考えてみよう。
読了日:04月07日 著者:天野 彰
賢治は鳥が大好きで、作品に70種以上の鳥を登場させているという。これは類を見ない多さだそうだ。賢治の作品からの引用、舘野さんの美しい絵、国松さんの解説ととてもおもしろく読んだ。ほとんどがイーハトーブで見られる鳥である中、唯一ハチドリだけが日本に生息しない鳥で、複数の作品で重要な役を占めている。賢治がどこでハチドリと出会ったのか。国松さんの推理と調査がおもしろい。
読了日:04月09日 著者:国松 俊英
二段組の分厚い本だが、一気に読んだ。ミステリアスな天才少年を冒頭に持ってきて、グッと興味を引き付けるはじまりは恩田陸さんらしい。コンクールでは第2次予選の「春と修羅」のカデンツァのところが一番おもしろかった。第3次予選の辺りは多少中だるみがあったものの、魅力的な登場人物たちで、結果発表までドキドキ読めた。クラシック音楽のコンクールを舞台にこれだけエンタメ性のある大作が書けて、ダブル受賞おめでとう!と思います。読書会の課題本だったが、エンタメ性が強すぎて激賞する人はいなかった。
読了日:04月14日 著者:恩田 陸
読み語りしてもらいました。まどみちおさんの詩とにしまきかやこさんの絵がぴったり。ほんわかします。
読了日:04月20日 著者:まど みちお
読み語りしてもらいました。童謡のぞうさんに絵を付けたもので、ぞうさんは、しみじみいい詩だなと心打たれます。この本と「ちょうちょうひらひら」の本はいずれも西巻茅子さんの絵ですが、画風がちょっと違っていてどちらもしっくりします。長年幼い子に読み語りしてきた人に読んでもらい、まどみちおさんの詩の絵本では、この2冊がとてもいい、と思われるそうです。ただ子供たちに読むと、みな歌いだしてしまい、子供たちの歌に合わせてページをめくらなくちゃいけなくなるそうです。
読了日:04月20日 著者:まど・みちお
小学2年生の教科書に載っている本。「けらいなんて、ぼくいやだ!」「それなら、みんなともだちになったら……」この、たろうのシリーズは堀内誠一さんの絵が魅力的で好きなのだが、若干説教くささが鼻に着くところもあり。
読了日:04月21日 著者:村山 桂子
【日本の古典を読む】4月イベントに、かろうじてついて行こうとしているところ……枕草子は、漫画から入ってしまいました。読むとこんな話あったなぁと思いだしますが、ちぢれ毛のイメージが(私には)フレッシュな清少納言に好感を持ちました。おもしろかったです。
読了日:04月21日 著者:小迎 裕美子
枕草子、本体を読むのはちょっと無理……と思い、リンボウ先生のお力を借りる。リンボウ先生の訳もおもしろいけど、簡潔な文章の中にこんなに含みが……と、びっくりなところも。今でもあるあるな内容、当時の人はとても楽しんで読んだに違いない。
読了日:04月25日 著者:林 望
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