rocorinne bookworm

この映画観たよ。

11月に読んだ本のまとめ

11月は一押し!と言える作品がありませんでした。

 

11月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1789
ナイス数:262

 

 

 

 古い館の2階に引っ越してきたコラライン。学校が始まるまでの休み、在宅で働く両親は忙しく相手をしてくれない。家や周囲を探検するコララインは、鍵のかかったドアを見つける。コララインが開けるとその向こうにはもう一つの世界、もうひとりのママがいた!かなり怖いのや気持ち悪そうな場面があるので、映像で観た方が怖そうだ。少しずつ手助けをもらいながらも、自分で勇気を振り絞って、行って帰ってくるコラライン。児童文学の王道ですね。コララインはよくある名前のcarolineのaとoを入れ替えた名前だが、個性的で魅力的です。

遅くなりましたが、【オール・ハロウズ・イヴ(All Hallow's Eve)読書会★第三週】で、All Hallow's Read の言い出しっぺ、ニール・ゲイマンの本を読むと決めていました。
読了日:11月05日 著者:ニール・ゲイマン

 

 

 

 

 

テレビで鶴太郎さんの最近の暮らしぶりを見て驚愕!したので本書を読んだ。「魂の歓喜」を生むシードを自身の中に見つけ、それをまねから入って、反復練習。物まね芸人から、プロボクサー、画家、ヨギーとなったすべては、魂の歓喜を得るまでの反復練習なのだ……。指南書のようなタイトルだがこの努力を真似できる人はなかなかいないだろう。「ひょうきん族」で熱いおでんを食べさせられるコントが嫌いだったけど、ひょうきん族以前から、常に目標を高く持ち努力し続ける人だったと知った。
読了日:11月16日 著者:片岡 鶴太郎

 

 

 

足音がやってくる (岩波少年文庫)

足音がやってくる (岩波少年文庫)

 

 バーニーが幽霊を見るところから始まる冒頭は、とてもリアルな怖い描写で、作者も見える人なの?と思ってしまった。バーニーがその名前をもらった亡母の叔父の葬式で、その一族に何か秘密があることを知る。大すきな継母のクレア、小説家になりたいおしゃべりな姉のタビサ、クールで寡黙な姉のトロイ、存在感小な父。ホラーな感じで始まり、とっても怖い山場があり、最後のおちは思った通りでした。カーネギー賞受賞作。国際アンデルセン賞受賞作家の本を読んでいます。ニュージーランドの作家です。
読了日:11月16日 著者:マーガレット・マーヒー

 

 

 

めざめれば魔女 (岩波少年文庫)

めざめれば魔女 (岩波少年文庫)

 

 14歳の少女ローラは予感を感じる。幼い弟が重体に陥ったのは、不気味な男に憑りつかれたせい。転校生の上級生の男の子ソリーは魔女だと思っている。少女から大人になっていくときに乗り越える試練、この少女の場合は魔女へ変身すること……!離婚した両親のそれぞれのパートナーとの話などもあって、読み応えのある作品でした。不思議部分が妙に詳しく描写されていて、楽しくもあり不要だと感じる人もいたようです(読書会で読みました)。やはり、この作者は見える人なの??と思ってしまいます。国際アンデルセン賞受賞作家。
読了日:11月24日 著者:マーガレット・マーヒー

 

 

 

澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド (集英社新書ヴィジュアル版)

澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド (集英社新書ヴィジュアル版)

 

 世田谷文学館澁澤龍彦展を観るために予習で読みました。好きなものを自分の感性に従い収集して、自らの世界を作り上げた様子がわかりました。澁澤龍彦展では、原稿が多く展示されていましたが、読みやすい几帳面な文字で、直しが丁寧にたくさん入った原稿が頭から離れません。
読了日:11月25日 著者:澁澤 龍彦

 

 

 

世界悪女物語 (河出文庫 121B)

世界悪女物語 (河出文庫 121B)

 

 澁澤龍彦流な趣味がすごく出ているのかと思ったら意外と冷静に書いてあるなと思ったり、急に小説風になったり、でもやはりこういうコレクションが楽しくて書いたんだろうな、と思いました。ルクレツィア・ボルジアから始まるこの本を読みながら、「あれ?この本読んだことあるかしら?」と思い、でも読み進めるとやはり違うのでした。読んだのは、永井路子『歴史をさわがせた女たち』でした。取り上げられた人選が似ています。この本は60年代にかかれたらしいのですが、永井本は72年。意外なことに永井さんが3歳年長でした。
読了日:11月25日 著者:澁澤 龍彦

 

 

 

ジム・スマイリーの跳び蛙: マーク・トウェイン傑作選 (新潮文庫)

ジム・スマイリーの跳び蛙: マーク・トウェイン傑作選 (新潮文庫)

 

 マーク・トウェイン与太話集(柴田元幸さん自身の言葉)おもしろかったです。こんな機会でもないとなかなか読めないものを集めて本にしてくれて、柴田さんありがとう、と思っちゃいます。毛色が違う、とおっしゃる『本当の話ー一語一句聞いたとおり』がやはりおもしろかったです。【マーク・トウェイン誕生日読書会’17】
読了日:11月30日 著者:マーク トウェイン