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この映画観たよ。

12月に読んだ本のまとめ

12月は2冊しか本が読めませんでしたが、2冊ともとてもいい本でした!

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:864
ナイス数:440

 

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

 

 フランス、サン・マロ。占領するドイツ軍を駆逐するために、連合軍による空襲を受けた町。盲目のフランス人の少女マリー=ロールと、ドイツの少年兵ヴェルナーの運命が交錯する。ナチス支配下の緊張した状況で、盲目の少女、天才少年、不吉な運命をもたらす秘密の宝石と盛りだくさんな設定だが、詩情あふれる美しい文章で静かに語られる。見事な小説だ。少女と少年の、1944年からと1934年からの4つの場面が短い章で次々と入れ替わり語られ、科学的な比喩と表現を交えて語られるところが美しいのだが、どうもテンポよくは読めなかった。
読了日:12月09日 著者:アンソニー ドーア

 

 

 

パンとバラ: ローザとジェイクの物語

パンとバラ: ローザとジェイクの物語

 

 『テラビシアにかける橋』があまり悲しい話だったのでパターソンを敬遠していたが、とてもおもしろかった!読みながら、1912年、アメリカで何があったの!?と思い、ググりながら読むと史実に基づいた話で、実在の人物も登場するので余計にワクワクしながら読んだ。移民労働者のストライキを舞台にしているが、まだローティーンの主人公たちも巻き込まれていく。極限の状態で生きるために何でもするアメリカ人のジェイク、イタリア移民の母娘の苦しい生活から抜け出し、アメリカ人になりたい!と勉強に精を出すローザ。2人がとても愛おしい。
読了日:12月15日 著者:キャサリン パターソン

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