「エクス・マキナ」 人工知能 人型ロボット 美しすぎるアリシア・ヴィキャンデル
久々にロードショー、「エクス・マキナ」を観てきました。
2016年アカデミー賞視覚効果賞受賞作品です。
「マッド・マックス」「レヴェナント」「スター・ウォーズ」「オデッセイ」のつわものたちを押しのけての受賞ですから、期待大!です。
オフィシャルサイト:映画『エクス・マキナ』公式サイト
人工知能を備えた人型のロボットって、人類の夢であり、恐怖でもあるんですね。
美しすぎるロボットのエヴァを演じたのは、アリシア・ヴィキャンデル。
アリシア・ヴィキャンデルは、「リリーのすべて」で今年のアカデミー賞助演女優賞を受賞。次第にやつれていく風情でした。
今回はロボットですから、パーフェクトな美貌とプロポーションを見せてくれます。
いや、身体は機械だが……。
IT企業で働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)はくじに当たって、社長の別荘に招待される。滅多に姿を現さない億万長者の社長の別荘は、専用ヘリコプターだけが交通手段の森の奥にあった。
IT企業社長のネイサン(オスカー・アイザック)は、森の中に突如現れる近代的な建物の中で、ひとり身体を鍛えてるような得体のしれない人物。ネイサンは、ケイレブに秘密保持の契約書にサインさせる。開発中の人工知能を搭載した女性型アンドロイド“エヴァ”(ヴィキャンデル)に感情が芽生えているかを判断することが、ネイサンに与えられた課題だ。
この二人の俳優さんは、二人とも「スター・ウォーズ フォースの覚醒」に出ていたんですね!でも二人とも今回の役とは全然違う感じで、さすがです。
ドーナル・グリーソン 敵側のハックス将軍
オスカー・アイザック 味方のナンバーワンパイロット、ポー・ダメロン
エクス・マキナ特集。この記事が詳しいので、どうぞご参考にしてください(*‘ω‘ *)
気になったポイントを書きますが、ネタバレな内容を多く含みます。
登場人物は本当に少なくて、青年ケイレブと社長ネイサンにロボットのエヴァ、別荘にはもう一人、正体不明な使用人キョウコが出てきます。
キョウコ役のソノヤ・ミズノさん。日英のハーフで東京生まれ、イギリス育ち。バレリーナとして活躍。初映画出演だそうです。
英語がわからないから、秘密保持にちょうどいいんだよ、と言われ、ぞんざいに扱われるキョウコ。無表情でいきなり脱ごうとしたり踊ったりする……怪しいと思ったらやっぱり彼女も人型ロボット!
自分以外のロボットを初めて見るエヴァ。
ケイレブはエヴァにすっかり肩入れして、彼女を逃がそうとします。するとネイサンは君たちの計画は知っていたよ、君の反応を見るのがこの実験の本当の目的さ、と言います。
でも、二人の計画は成功してエヴァは部屋から脱出します。建物の中を歩き回ると、今までの作品たちが。
人型ロボットは全員女性型で、キョウコの他にもアジア人がいたり、ネイサンの趣味がうかがわれてちょっと嫌な感じ!笑
エヴァが部屋から出たのを見て、血相を変えて武器を持って向かうネイサン。エヴァは、ネイサンは、ケイレブはどうなるのでしょう……。
人工知能について
先日のクローズアップ現代+で、人工知能が芸術分野で人を超えられるのかというテーマのお話がありました。そういう研究が進んでいるようで、研究者の皆さん、なんだか楽しそう。レンブラントに似た絵を描く。作曲。文学作品。といろんな分野にわたって研究がなされています。
解説の山田五郎さんは人工知能の芸術に否定的な意見で、私も五郎さんにほとんど賛成だったのですが、これすごく不思議です。例えば文学作品。本を読まない人が増えている、という時代に、人工知能による作品を作る必要の意味が分かりません。本を読むときには、本だけでなく、作者の背景なども知りたくなったりするものだし……。研究の目的は、文学作品を作ることじゃなくて、文学作品を作れる能力のある人工知能を作ることなのでしょうが……。
人型ロボットについて
二松学舎、大阪大学、朝日新聞社が製作を進めているという、夏目漱石の人型ロボット。漱石の孫の夏目房之介さんの声が、ロボットの合成音声になるそうです。
夏目房之助さんは漱石に落語をやらせてみたい、と語っていて、それはちょっとおもしろいかも、と思うけど、基本的に、これ、気持ち悪い~!
初めて観たCG映画は「トイ・ストーリー」だったのですが、CGの絵の中で「人間」が唯一とても気持ち悪かったのです。それと似た感じ。人型ロボットは、基本的にやっぱり気持ち悪い気がするのです。