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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

9月に読んだ本のまとめ 「ピーターラビット」シリーズがおもしろくなってきました。

(9月の^^;)今月の1冊は、「ピーターラビット」のシリーズにします。

下の写真は、ビアトリクス・ポターの描くリス比べ!笑

「カルアシ・チミーのおはなし」を出版した時のことです。

ポターの人気が海外にも広まり、北米の読者のために、北米に住むリスを描いた苦労話があったそうです。ハイイロリスと、シマリス(下段の2枚)が北米のリスで、自然の中にいるところを見たことがないものを描くために、写真や動物園を利用したポターですが、編集者からは、ウサギに似すぎているとダメ出しがあったそうです。

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今月は4冊、英語と翻訳で計8冊読みました。

ビアトリクス・ポターの文章は、初めの頃は簡素で荒削りなのかという印象でしたが、簡潔で想像の余地がたっぷりあるという印象に変わってきました。登場人物もおなじみさんが出てきたり、楽しい!

 

Bunkamuraピーターラビット展、お友達ともう一度行ってきました。今度はじっくり観られて、水彩画の筆致の美しさも堪能できました。 

rocorinne.hatenablog.com

 

しかしこの本は小さくて、例えば教室での読み聞かせには向かないな、と思っていましたが、原画もこの小さいサイズ。小さい所に水彩画でていねいに丁寧に、描き込まれています。

 

 

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3106ページ
ナイス数:1221ナイス

 

 

 

The Tale of the Flopsy Bunnies (Peter Rabbit)

The Tale of the Flopsy Bunnies (Peter Rabbit)

 

About this Bookより。ポターは初期のピーターやベンジャミンの本が大人気で、うさぎの本をもっと!という要望が多いことをよく承知していたので、この本はファンに捧げられた。彼女自身、うさぎや庭を描くのを楽しんだ。本の準備のため、ウェールズのポターの叔父の家に滞在した。庭や、モダンな垣根の間に鮮やかで古風な花が混じっている、とても美しい庭と言っていた。

いつも読んでいる100周年記念版が図書館で借りられなかったので、以下の本から抜粋して読みました。  

Beatrix Potter the Complete Tales

Beatrix Potter the Complete Tales

 

 本がやっと届いたので、The Publisher's Noteより。この本は1909年初版からほとんど改訂されずにいたが、フランス版を出すときに絵の変更があった。元の絵の中には「ピーター・ラビットと母の花屋」'Peter Rabit and Mother, Florist' という看板があったが、翻訳時の(絵の中の文字を直す)問題を避けて、新しいイラストでピーターが庭で働いているところに差し替えた。

これはベンジャミン一家が右に向かって歩いている表紙に似た絵のページのことですが、すると次のページでピーターと一緒にいるのは、お嫁さんではなくてお母さん!のようです。

読了日:9月7日 著者:BeatrixPotter

 

 

フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3)

フロプシーのこどもたち (ピーターラビットの絵本 3)

 

ベンジャミンはピーターの姉妹のフロプシーと結婚して、子だくさん。キャベツ畑を持っているピーターに食料を分けてもらったりしています。レタスを食べると眠くなるうさぎたち。またもやの強敵はマクレガーさん。こうさぎたちをを助けるのは、のねずみチュウチュウおくさんです。ちょっと気になりますが……ピーターの畑にいる、ちょっと太めのドレスを着たうさぎは、ピーターのお嫁さん⁉︎ 

調査の結果(笑)、ピーターのお嫁さんでなく、お母さんであることがわかりました。

読了日:9月7日 著者:ビアトリクス・ポター

 

 

Tale Of Ginger And Pickles,The (BP 1-23)

Tale Of Ginger And Pickles,The (BP 1-23)

 

Publisher's Note より。この本は大きい版の2冊目として、細部まで描き込まれた絵をみせるものになるはずだった。原稿は練習帳に描かれ、編集者に見せるためと、編集者の娘へのクリスマスプレゼントを兼ねて送られた。(というわけで、四隅まで描かれたカラーの絵と、スケッチみたいな白黒の絵が混じっているんですね……どうしてこのまま出版されたんでしょう?) ポター地元のおなじみの商店主で寝たきりになった人の要望で、彼をジョン・ドーマウスとして登場させた。 今までで一番英語が難しかったです!

読了日:9月7日 著者:BeatrixPotter

 

 

猫のジンジャーとテリアのピクルズがやっている何でも屋さん。お客は美味しそうな小動物たち。お客には手を出さず、かけうり(つけ)でどんどん売ってしまうお人好しの店主二人。取り立てもせず、店をたたむ二人に村から出て行ってくれればいいのにと思うお客たち。商売は非情ですね。

読了日:9月7日 著者:ビアトリクス・ポター

 

 

The Tale of Mrs. Tittlemouse (Peter Rabbit)

The Tale of Mrs. Tittlemouse (Peter Rabbit)

 

Publisher's Noteより。この話は最初に編集者の娘ネリーへのクリスマスプレゼントとして、皮のノートに8つの絵で描かれた。その後、ハロルド(編集者)の要望を入れて、残りの絵を送ったが、ハロルドの意向でいくつかの絵に直しの注文がついた。ハサミ虫の絵をビートルへ。ムカデを蝶へ。 woodlice (ダンゴムシ?)の絵にも変更の注文がついたが、ポターは絵は残し、3匹の woodlice を three creepy-crawly people と名前だけ変えた。

読了日:9月7日 著者:BeatrixPotter

 

 

のねずみチュウチュウおくさんのおはなし (ピーターラビットの絵本 8)

のねずみチュウチュウおくさんのおはなし (ピーターラビットの絵本 8)

 

きれい好きなチュウチュウおくさんの家に、やってくるやってくるいろんな虫たち。でも一番困るのはカエルのジャクソンさん。彼が来ると家が汚れるので嫌なのだ。ジャクソンさんが入れないように、入り口を狭くしてしまうチュウチュウおくさん。そして一日がかりで大掃除。お茶の会を開くとまたかぎつけてやってくるジャクソンさん。でも、窓越しにはちみつをもらえて、満足そう。

読了日:9月7日 著者:ビアトリクス・ポター

 

 

 

The Tale of Timmy Tiptoes (Peter Rabbit)

The Tale of Timmy Tiptoes (Peter Rabbit)

 

Publisher's Noteより。ポターの人気は1911年には海外にも広がり、特に北米にはファンが多かった。彼らに喜んでもらおうと、ポターは、chipmunk (シマリス)と grey squirrel (灰色リス)の出てくる、この話を考え出した。問題は、自然の中にいる姿を見たことがない動物をどうやって描くかであった。ポターは写真や動物園の動物を見て描いたが、編集者のハロルド・ウォーンからは「うさぎに似すぎている」と言われ、ポターは彼女のシマリスの絵を守ろうとしたが、結局は直しに応じ、本はよく売れた。

読了日:9月15日 著者:BeatrixPotter

 

 

カルアシ・チミーのおはなし (ピーターラビットの絵本 18)

カルアシ・チミーのおはなし (ピーターラビットの絵本 18)

 

冬眠から目覚めた時の食料をため込むハイイロリスたち。カルアシ・チミーとおくさんのカアチャン(Timmy & Goody Tiptoes) は、木のうろに上手にためているけど、地面に埋めているリスたちは埋めた場所を忘れてしまいがち。冬に向けてふっくらしているリスたちがかわいい!ポターが北米の読者のために、自然の中にいる姿を見たことのない種類のリスを描いた、ということを読んで、ポターの絵本は、日頃その辺で見かけるなじみ深い動物たちをお話に描いたもので、子供たちは大喜びしたんだろうな~と改めて思いました。

読了日:9月15日 著者:ビアトリクス・ポター

 

 

 

 

「何もない部屋」で暮らしたい

「何もない部屋」で暮らしたい

 

ミニマリストのみなさんのお部屋を見せていただき、楽しいです。物が無くなって、空間だけでなく時間や心のゆとりもできた、とみなさんが口をそろえておっしゃっている。いいなあ、こんな暮らし。と思う反面、この人たちどうかしてる、と思う気持ちももやもや浮かんできます。これはたぶん私の嫉妬心ですね。いつか予約していた本の順番が回ってきて読みました。

読了日:9月1日 著者:ミニマルライフ研究会

 

 

グリックの冒険 (岩波少年文庫)

グリックの冒険 (岩波少年文庫)

 

ペットショップから買われたシマリスのグリックは、伝書鳩ピッポーから、シマリスの故郷の森のことを聞き、家を抜け出して、「うち」へ帰ろうと決心する。前半助けてくれるのはネズミのガンバ。途中で道連れとなったのんのんと二匹励ましあって、野を越え山を越え、襲い来る動物や猛禽類をかわし、大河を渡り、雪と眠気(冬眠する動物だから^^)と戦い、故郷の森を目指すのでした。子どもの編集者として名高い斎藤敦夫さんが書いたたった3冊の本、これが最初の作品だそうです。

……と書いたところ、「斎藤さんは、「哲夫の春休み」他児童文学についての本他にも雑誌にも書いています。また来年出版予定の原稿すでに出版社に出しているそうです。」とご指摘を受けました。

そうなんですね!知りませんでした。斎藤敦夫さんの講演会で、児童文学はこれっきり書かないとおっしゃったのを聞いたのですが、そのお話を聞いたのも15年位前だったので……(*‘ω‘ *)

読了日:9月4日 著者:斎藤惇夫

 

 

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫044)

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫044)

 

町ネズミのガンバが、港へ行ったところから、天性のリーダーシップを発揮して、船に乗り島ネズミの窮地を救いに行くことに。仲間たちがそれぞれの持ち味を発揮して助け合い、正しいことや勇気や友情について考えさせられる。薮内正幸さんの絵がとてもよくてドブネズミに愛着がわく。ガンバとかヨイショとかいうネーミングの中に、ヒロインの名は潮路(しおじ)❤。アニメ化・舞台化されることも多いようだ。昨年映画化もされましたが、あまり話題になりませんでしたね?(イッパイアッテナはずいぶん宣伝されていますが……。) 

読了日:9月7日 著者:斎藤惇夫

 

 

 

龍秘御天歌

龍秘御天歌

 

秀吉の朝鮮出兵の時代に朝鮮から日本へ連れてこられた陶工たち。日本に帰化し、窯元の親方として苗字帯刀まで許された十兵衛が亡くなり、葬式を出すところで文化の違いが炸裂する。十兵衛の妻、百婆はクニのやり方で弔いたいと願うが、日本で生まれた跡継ぎの長男は世間的な身分もあり、藩や代官所の意に反したくない。粛々とした読経 VS 喉もかれよと泣き叫ぶ哭踊。裃の喪服 VS ざんばら髪と乞食のような粗麻の喪服。しかし一番の問題は、火葬 VS 土葬だ。おもしろかったです。百婆が凄すぎます。 

当時、明を頂点とする焼き物の文化はこうして朝鮮の人々から日本へ伝えられたのだな~と思う。共通点も多いお隣の国なのに、こうも違う文化があったのかと驚きます。

読了日:9月11日 著者:村田喜代子

 

 

哲夫の春休み(上) (岩波少年文庫)
 

『冒険者たち』の斎藤敦夫さんの、新しい本があると聞いて読んでみました。2010年に発表された28年ぶりの作品だそうです。小学生最後の春休み。哲夫は父と一緒に父の故郷、長岡へ向かう旅に出るはずであったが、父の仕事が入り一人で行くことになった。新幹線で行けるところを、信越線、上越線などに乗る4時間の長旅だ。上越線の長いトンネルを抜けると、不思議なことが起こり始める……。

読了日:9月13日 著者:斎藤惇夫

 

哲夫の春休み(下) (岩波少年文庫)
 

文庫版の後書きに、ピアス、ボストン、アトリーの名前が並び、正に彼女らの後を受け継いだ時間ファンタジーだ。これから中学生になる哲夫に言っておきたいことがたくさんたくさんあるようだけど、次の言葉はぐさりと来ました。「いいかい、ひとは、けっして、幸せになるために生きているんではないってことだよ。そんなものは、自分でそう思うかどうか、それだけのことなのだよ。ただただ、深く感じとるために生きているってことだよ」

「やるせなく激しいノスタルジー」(書評の言葉ですが)に動かされて、長岡へ行ってみたくなります。

 

斎藤惇夫さんは、冒険者たちのシリーズを書いた後すぐにこの本の着想を得たものの、作品に仕上げずにしまっていたそうです。父の故郷を息子が訪れるこの話を再び取り出したのは、斎藤敦夫さんのご長男が夭折なさったことがきっかけだったそうです。
読了日:9月15日 著者:斎藤惇夫

 

 

 

 

ことっとスタート (ロアルド・ダールコレクション 18)

ことっとスタート (ロアルド・ダールコレクション 18)

 

『ことっとスタート』というタイトルは柳瀬尚紀さんの力作だろうなぁと思って調べると、1997年に出た訳では『恋のまじない、ヨンサメカ』になっている。原題「 Esio trot 」は tortoise (亀)を逆にして二つに分けただけだから、訳者泣かせですね。『め・か』……。大好きな女性のために亀を大量購入するホッピー氏と、亀を取り替えられても気づかないおおらかなシルバー夫人。アルフィーの行方まで言及され、ダールにしてはずいぶんほのぼのした話です。ダスティン・ホフマンジュディ・デンチでTV映画化されました。

読了日:9月15日 著者:ロアルドダール

 

 

あおのじかん

あおのじかん

 

美しい青いページに登場する、鳥、動物、海の生き物……。彼らの発する擬音が楽しくて、どのページも心地いいです。以前、教文館で訳者の石津ちひろさんの講演会へ行った時にも、ほっそりして長身の石津さんが本に合わせて優雅な青色のジャケットを着ていらしたのが素敵でした。この本は綺麗な色を出すために、仏版と同じインクを使ったそうです。表紙裏の「いろいろなあお」では、元は青色の名称が書いてあるのを、仏語では青を表す言葉がとても多いので、こなゆきいろ、マシュマロいろ……と石津さん考案のかわいい名前が付けられています。

読了日:9月16日 著者:イザベル・シムレール

 

賢者の贈りもの: O・ヘンリー傑作選I (新潮文庫)

賢者の贈りもの: O・ヘンリー傑作選I (新潮文庫)

 

新潮社『O.ヘンリー傑作選1 賢者の贈りもの』を読みました。昨年『ニューヨーク小説集』を読んだので重なっているものも多かったのですが、若い男女の、特に女性視点の話が多いですね。ひねりのある終わり方でも、ハッピーエンドが多いのがよいです(*゚∀゚*)

読了日:9月18日 著者:Oヘンリー

 

 

異類婚姻譚

異類婚姻譚

 

結婚して4年、夫に顔が似てきていることに気付く妻。油断すると福笑いのように顔の中を移動するパーツ。この結婚生活の話がずるずるっと続き、あるあるという共感も覚えず、ドキッとする恐怖を垣間見ることもなく、寓意とかメタファーとかあるのかな?と疑問に思いつつ読むが、夫がぱんっと弾けて可憐な花になったところはちょっとスカッとした。不思議な出来事が起こるのは、SFファンタジーというより民話のようだ。異類婚姻単は民話のジャンルの一つだが、本来の意味になぞらえて考えることが出来ない。

他の3作は短編でそれぞれ似て異なる性質を持たせた不思議な話だ。2015年下半期芥川賞受賞作。

読了日:9月18日 著者:本谷有希子

 

 

10.1/2章で書かれた世界の歴史

10.1/2章で書かれた世界の歴史

 

ノアの箱舟の「密航者」から始まり、この本はちょっと読めないかも……と思いつつ、密航者が誰なのか知りたくて第1章の最後まで読む。続く第2章は文体も変わり読みやすそう。しかし全10章と挿入章のすべてが、ちょっと読みやすそうに始まり、なんだか読みにくくて苦労しました。ノアの箱舟を源とした、舟にまつわる生死をかけた話が多く、正体の割れた密航者が何度も登場する、連作短編集となっている。8章「上流へ」がおもしろかったです。【G1000、9月イベント】77冊目/1000冊

読了日:9月30日 著者:丹治愛,丹治敏衛,ジュリアン・バーンズ,JulianBarnes

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