エミリア・クラークの映画を間に入れてしまいましたが、
10/21までのギンレイホール、「神様メール」の相棒は、タイ映画「すれ違いのダイアリーズ」です。
これは、シネスイッチ銀座で上映中に観た人たちが、すごくいい、すごくいい!と言うので、とても観に行きたかった映画でした。ギンレイで上映してくれてうれしい!!
「すれ違いのダイアリーズ」
オフィシャルサイト:映画「すれ違いのダイアリーズ」|2016年、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
IMDb:Khid thueng withaya (2014) - IMDb
若い教師志望の二人。エーン(女子)は、教員採用担当らしい(校長先生?)年配の先生に、腕にある小さなタトゥーを咎められ口論するうちに、「じゃあ水上学校へやるぞ!」と言われて、逆に興味を持つ。
ソーン(男子)が教えられるのは体育だけ。でも、体育の先生は募集がない。同じ先生に「水上学校だったら口があるんだけど」と言われ、その話に飛びつく。
二人が電車やバスを乗り継いで着いた先からボートに乗って向かった水上学校とはこんなところ。
山奥の湖の、水上に浮かんだ学校。授業を受けに来た生徒は、先生と共にこの水上学校に寝泊まりし、週末だけボートに乗って家に帰る。
生徒数はこんな感じ。
新任の二人が同じ場所で悪戦苦闘する姿が描かれるが、二人が出会うことはない。ソーンは、エーンが一年間水上学校で教えた後の後任だったのだ。
エーンが残した日記を見つけ、共感し、好意を持つソーン。
水上学校の生活は、苦労が多い。子供たちはかわいいが、大人一人で孤独だ。そんなソーンの心を温め続けるエーンの日記は、こんな風。
タイ語の文字って素敵ですね!!
タイ語をどうやったら載せられるのか?ウィキペディアで、村上春樹のページを出して、他の言語でタイ語を選ぶとこの通り。
ฮะรุกิ มุระกะมิ
これが「村上春樹」さん!さすが世界の村上春樹、タイ語のページもありますね!!
ボブ・ディランなら、こう。
บ็อบ ดิลลัน
ノーベル賞無視って……かっこよすぎるな!
きれいな文字だな~とほれぼれしながら観ていました。
でも、ソーンの字はちょっと汚い。笑
それに、水上学校のある湖がとても綺麗。胸が晴れ晴れとします。
以下、ネタバレの内容を含みます。
エーンも、ソーンもそれぞれ彼氏、彼女がいて、週末は都会へ戻って会う。
エーンの彼氏は、週末しか会えない生活に耐えられない。彼も教師で、早く出世したいタイプ。若いのにもう副校長の地位を得て、エーンを都会の学校へ転職させたいと願っている。
一方、ソーンの彼女も寂しかったらしく、新しい男が出来てソーンは振られてしまった。一緒に住んでいたので、家も無くすソーン、かわいそう。
体育専攻のソーンは、子供を教えるのも一苦労。算数の文章題が解けない!
「父親の年は子供の年の3倍。子供と父親の年の差は20歳。二人の年齢はいくつか?」という問題。
3x=x+20
の式を移行するやり方がわからない、情けないソーン。
水上学校へ戻ってきたエーンは、自分の日記にソーンの書き込みを見つける。
ほっこりするエーン。でも、会えない、すれ違って会えない二人はどうなるでしょう。
ラブストーリーの仕組みとしては、すれ違いでなかなか会えない二人って、とてもロマンチックです。その状況を作り出すのに不自然なエピソードが入ることって多いですが、そんなこともなく、風景が美しく、気持ちのいい映画でした!
でもほんのちょっと気になる。女優さんがちょっと美人すぎるかな!?
人気女優のチャーマーン(レイラ)・ブンヤサックさん。
こんなきれいで、モデル体型の垢ぬけた美人が、水上学校の先生志望って、ちょっとリアリティに欠けるでしょう???
(おまけ) タイトルについて
アメリカでは、映画祭での公開だけだったようですが、英語のタイトルは「Teacher's Diary 」。
タイ語の原題「 คิดถึงวิทยา 」を、ワードで日本語に翻訳すると「科学を考える」と出てきます。へ~、そんなタイトルなんだ!英訳しても Think about scienceなので、合っているものと思います。 でも、タイ語の「科学を考える」には何か特別な意味とか含みとかあるのかも。
このタイ文字のタイトルを、英語のアルファベットにすると「Khid thueng withaya」。
日本語のローマ字のように、英語のアルファベットで表す方法があるんでしょうね。