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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

12月に読んだ本のまとめ

毎月今月の一冊を決めていますが、今月はジャンルの違う3冊をあげます。

 

 すみからすみまでおもしろかった!!

ヤング・アダルトU.S.A. (ポップカルチャーが描く「アメリカの思春期」)

ヤング・アダルトU.S.A. (ポップカルチャーが描く「アメリカの思春期」)

 

細かい字と写真のすごい情報量の本で、私のツボにぴったりでした!!アメリカのYAの、映画、TVドラマ、小説、ヒット曲、アイドル、大学……について。モルモン教の人がエンタメ界に多いのは、演技やダンスに真剣に打ち込むティーンが多いため(アルコールとセックスは禁止されているから)。チャート番組に登場する歌手が普通に好きな民主党支持者、カントリーが大好きな共和党支持者。本当のプレッピーを描いているのはゴシップガールではなく、ギルモア・ガールズなどなど。たまりません!いつまでも二人の話を聞いていたいです。

最近は、洋楽ばなれどころか洋画も観ない人が増えているようで、固有名詞てんこもりの本書は、万人向きとは言い難いと思います、残念ながら。

読了日:12月27日 著者:山崎まどか,長谷川町蔵

 

 

刺青・秘密 (新潮文庫)

刺青・秘密 (新潮文庫)

 

谷崎、初期の短・中編集であるが、どれもどれもとても素晴らしかった!!ちらりとみた足(feet)の美しさから5年後にその持ち主を見出す『刺青』は、ジュースキントの『香水』を思わせる。『異端者の悲しみ』は、東大を中退した谷崎の偽悪者ぶりに痛切な悲しみを覚える。『母を恋うる記』の、女の顔が見えるまでのteaserなことと言ったら……。『少年』も『二人の稚児』もよかったな~。長生きした作家で、その後の作品群も素晴らしいけど、初期の作品もこんなにいいとは。手を伸ばしてよかった!!

三島由紀夫仮面の告白』がとてもよかったので、初期の作品に惹かれる傾向があるのかも……私。

読了日:12月25日 著者:谷崎潤一郎

 

 

ハックルベリー・フィンの冒険(上) (光文社古典新訳文庫)

ハックルベリー・フィンの冒険(上) (光文社古典新訳文庫)

 

  

ハックルベリー・フィンの冒険(下) (光文社古典新訳文庫)

ハックルベリー・フィンの冒険(下) (光文社古典新訳文庫)

 

(上巻)ハックルベリー・フィンの一人称で語られるこの本は、『トム・ソーヤーの冒険』とはまた違った魅力にあふれている。父親・故郷の町から逃げたハックと逃亡奴隷のジミー。トムの周辺の古き良きアメリカ。それに対して川辺に沿った町で起こる出来事、これまた当時のアメリカの真実を描くもの。二人の運命やいかに。後半に続きます。
読了日:12月8日 著者:マークトウェイン
(下巻)おもしろかったー!!王様と公爵の詐欺師二人に居座られ、いろんな目に合うハックとジム。その傍ら、奴隷を逃すことが大罪であった当時、大罪を犯すことへの恐怖と、ジムを人間として愛する気持ちの間で、自分で真実の道を見つけるハック。ジムが捕らえられて大ピンチのところへ登場するのがトム・ソーヤーだが、トムにとってはすべて遊びのネタになってしまう。リアリズムから望外のハッピーエンドへの橋渡しといったところだ。ミシシッピ川の夜明けの描写はよかったな~~~。

ガーディアンの1000冊、64/1000冊
読了日:12月10日 著者:マークトウェイン

 

 

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:2971ページ
ナイス数:1768ナイス

 

伝記を読んで「こんな立派すぎる人に子どもの読者は共感できるのだろうか?」と感じ、もう少し彼女のことを知ろうと思った。大正の上流階級に生まれ、精神科医、エッセイスト、翻訳家、妻・母として多忙な日々を過ごしながら、ハンセン病患者への使命感、知的向上心の強さは並々ならぬ。よほど激しいものを秘めていた人なのだろうと思うが、実際に会った人は彼女を「優しい人」という。代表作の『生きがいについて』の抜粋もあるが、海外の古典や新論文からの引用などもあり、読み解くのは難しい。結局この人の姿はあまりつかめなかった。

読了日:12月2日 

 

 

子どものための哲学対話 (講談社文庫)

子どものための哲学対話 (講談社文庫)

 

川上未映子さんお勧めということで手に取った本でした。根が明かるい=ただ存在しているだけで満ち足りている=上品、それが「ちゃんとしている人」で、「自分の未来のために自分の現在を犠牲にできる人のこと」「未来の遊びのための準備それ自体を、現在の遊びにしちゃうことができる」この辺りは子どもにすとんと来てほしいところだ。哲学書は必要とする時に読むと、すっと入るというような性質があるのだろう。大人はやはり大人用を読んだ方がよいのかと思いました。

読了日:12月3日 著者:永井均,内田かずひろ

 

 

Play with Me (Picture Puffins)

Play with Me (Picture Puffins)

 

読み終わると幸福感に包まれる、大好きな絵本です。Open Libraryでお借りしました。

読了日:12月6日 著者:MarieHallEts

 

 

Just Me (Picture Puffins)

Just Me (Picture Puffins)

 

子どもと動物たちとの空想を交えた出会い、そしてそれがテンポよく繰り返されるというのが、エッツの『もりのなか』『わたしとあそんで』にもみられるスタイルだ。この本は『もりのなか』から21年後に書かれたもの。動物(今回は家畜など身近なものが多い)の真似をして、I walked just like her...などと言っていた子どもが、最後に誰の真似でもなく JUST ME.と大文字で言って走っていく。 これが原題だ。邦題は『あるあさ、ぼくは…』ちょっと魅力にかけたタイトルな気がするけど。

読了日:12月6日 著者:MarieHallEts

 

 

流

 

民族の物語で、ラブストーリーで、重い話であり、笑えるところがふんだんにあり、とてもおもしろく読めました。台湾のことは知らないことが多く、近いところから日本を改めて眺めることもできよかったです。読書会で読んだのですが不評も多くて、私は防戦一方だったのですが、エピソードの入れ方が話の流れをぶつぶつ切って読みにくいとか、章のタイトルが変とか(例えば、失恋の章では「第11章、激しい失意」w)。また、名前の難しさはもう……。「明から始まる叔父さん」とか「馬のおじいさん」とか情けないながらも直木賞選考委員の皆様より辛口の読書会でした。(私としてはすべてに都度ルビを振ってほしいなと。)

 カバーの裏表紙には荒野に黒く石碑が立っている。カバーを取ると、本の装丁はカバーと同じ白黒写真だが、石碑だけが消えているのでした。メンバーの一人が気づいて教えてくれました。

読了日:12月13日 著者:東山彰良

 

 

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

白黒の絵で、より想像力の膨らむ本ですね。1945年コールデコット賞オナーブック。

読了日:12月13日 著者:マリー・ホール・エッツ

 

 

ねずみのウーくん―いぬとねことねずみとくつやさんのおはなし

ねずみのウーくん―いぬとねことねずみとくつやさんのおはなし

 

扉裏には、商店街にねずみ・ねこ・犬と住むくつやのおじさんの絵と、町はずれにおうむと住むお姉さんの絵が。特にねこの様子がリアルでかわいく思いました。1952年コールデコット賞オナーブック。

読了日:12月13日 著者:マリー・ホール・エッツ

 

 

ペニーさんと動物家族

ペニーさんと動物家族

 

エッツの描くおじさんは、どうしてこんなにやさしいんだろう。「ペニーさんと、動物の家族は……」と始まって、みんなで農業祭に出品しに行き、みんなで観覧車に乗ろう!と言ったとたん、動物たちははしゃいで騒ぎを起こしてしまうのでした。馬のリンピーも、競走馬のコースを走れてご満悦だし、私は動物たちが観覧車に乗る姿を見られて、うれしかったです。1957年コールデコット賞オナーブック。

読了日:12月13日 著者:マリー・ホールエッツ

 

 

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

これは大好きな本です。先日英語版を読みましたが、そちらの表紙の方がかわいいかも……。1956年コールデコット賞オナーブック。 

読了日:12月13日 著者:マリー・ホール・エッツ

 

 

あるあさ、ぼくは…

あるあさ、ぼくは…

 

エッツの少年の空想を破って現れる、うれしいお迎えはどうしていつもお父さんなんでしょう?1966年コールデコット賞オナーブック。

読了日:12月13日 著者:マリー・ホール・エッツ

 

 

クリスマスまであと九日―セシのポサダの日

クリスマスまであと九日―セシのポサダの日

 

メキシコのクリスマスのお祭り「ポサダ」を待ち焦がれる少女のお話です。コールデコット賞は、アメリカでもっともすぐれた絵本作品の、画家に贈られる賞。マリー・ホール・エッツは、センダックに次いでショートリストに残った回数が多い(6冊)のですが、メダルを取ったのはこの本だけでした。エッツはこれを書くために二冬メキシコで過ごし、取材したそうです。でも、作品の評価は「もりのなか」「わたしとあそんで」などの方が高く、受賞後もクリスマスシーズンまで話題にならなかったとか。1960年コールデコット賞

読了日:12月13日 著者:アウロラ・ラバスティダ

 

 

紀州犬の血を引く野良犬のもかは、側溝に落ちているのを拾われたときは瀕死の子犬だった。江梨子さんが懸命の看護をして取り留めた一命。しかし、花粉症、アレルギー体質、病弱な身体に加えて、何よりの人嫌い。飼い主となった江梨子さんは、獣医、犬のしつけインストラクターに助けられながら、もかの病気と苦手を克服していく。ボランティア犬としてお手本になるほど成長したもかに加えて、飼い主として、妻・母として、地域に生きる人間として成長していく江梨子さんの姿も感動的だ。

もかの写真がいっぱいで、特に花粉症の時期にゴーグルをしているのがかわいい!災害にあったとき避難所でも受け入れられる犬に、とまで考えて育てている江梨子さんの姿は、日本中の犬を飼っている人のお手本ですね。江川紹子さんがルビをたくさんつけてくれて、子どもにも読んでもらいたいです。

 読了日:12月14日 著者:江川紹子

 

声の出ないぼくとマリさんの一週間

声の出ないぼくとマリさんの一週間

 

短いお話ながら、いろんな思いがぎゅっと詰まって印象深い。声が出なくなったぼくが、ママの出張中にマリさんに預けられる。派手な服装と化粧のマリさんにはうっすらとおひげが……。ぼくの心をほぐしていくマリさんの無理強いしない姿勢は、苦労が多かったろう彼女の人柄がにじむ。三鷹の川は自殺の名所。それを人喰い川と呼んで、緊張感もあり。子どもにジェンダーについて考えるいい機会も与える本だ。

読了日:12月17日 著者:松本聰美

 

 

 

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ウェストミンスターアリスウェストミンスターアリス感想

 

この本は、オンライン翻訳で読みました。翻訳者の「着地した鶏」さん、ありがとうございます!


ウェストミンスター」というのは、日本で言えば「永田町」って感じですね。「永田町のアリス」か……。不思議の国と鏡の国のアリスのパロディで、ボーア戦争当時のイギリス政界の風刺になっているそうです。(訳者さんが詳しく解説して下さらなければ、何もわからないままだった……!!)サキが政治新聞に連載したもので、当時の人は笑い転げて読んだに違いない。今でもイギリスの人には、ああこれは誰のことを風刺してるんだってわかるのかな?

アリスはわかっても、英国政治の方がわからないので、私には知らない人の物まねを見ているようでした(*_*;【サキ読書会'15】【ガーディアンの1000冊】65/1000冊
読了日:12月17日 著者:サキ翻訳:着地した鶏

 

 

グリンチ

グリンチ

  • 作者: ドクター・スース,Dr.Seuss,いつじあけみ
  • 出版社/メーカー: アーティストハウス
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 大型本
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子供と一緒に映画のグリンチ(2000)を観ようと思い、先に本で予習です。映画はもちろんエピソードをたっぷり増やしているのですが、ナレーターが絵本通りの言葉を言うところも多く、本・映画共に楽しめました。映画は初めて見たのですが、かわいいシンディ・ルーを演じたのはなんと7歳のテイラー・モムセン(ゴシップ・ガールのジェニー)でした!! ドクター・スースの魅力は言葉遊びなので、原文が読みたかったのですが、YouTubeに朗読がありました♪ 全編を通して韻がふんであり、翻訳では味わえない楽しさです。

ドクター・スースほど日本では知名度が低いけど、英語圏ではとても愛されて読み継がれている作家はいないと思うのだが、その主な理由は、原文の言葉遊びの楽しさが翻訳では伝わりにくいところだが、もう一つの理由に、画家として絵の評価が低いことにあると思う。軽い漫画っぽくって親しみやすい絵なのだが……。このタイプの絵で同じように損をしているのが、加古里子だ。アンデルセン賞の画家部門で日本から推薦されているが、いまだに受賞できずにいるという。

読了日:12月20日 著者:ドクター・スース

 

 

ダ・ヴィンチ 2015年11月号
 

エロイカより愛をこめて』特集(^^♪ NATOのドイツ人将校とイギリス貴族の泥棒の話で、冷戦時代のスパイ物語だった。一時期夢中になって読んだのだが、連載が再開されて、冷戦終結後の世界に移っており、読んでない分がたくさんあるらしい~~~♪……そしてまた中断して、終わっていないらしい……(;´∀`) ここは大人買いして読んでしまおうか、でもお正月は忙しいし、など悩みまする。

読了日:12月21日 

 

 

武田美穂さんの講演会に行くので予習中。まずは後藤竜二さん作のこの名作から。母の日で授業でお母さん宛の手紙を書かされている子供。思いきって言いたいことを書きます、と言って4年生の子供がお母さんに日頃の不満をぶちまける。でも、読んだらお母さんは、うれしくて泣いちゃうだろうな。

読了日:12月22日 著者:後藤竜二

 

 

となりのせきの ますだくん (えほんとなかよし)

となりのせきの ますだくん (えほんとなかよし)

 

「あたし」は隣の席のますだくんがこわいのだ。ますだくんはでっかい怪獣のような風貌だ。学校でいろんなことが苦手な「あたし」。かわいい女の子をかまいたくなる男の子の気持ちはまだわからないよね。

読了日:12月22日 著者:武田美穂

 

 

2ざしきぼっこ (こわいおともだちシリーズ)
 

昔話がぐっと身近になる、武田美穂流のざしきぼっこは、女の子の二人組だ。カバー裏に、「このシリーズを読み聞かせするときは!」って、要領が書いてある。笑

読了日:12月22日 著者:武田美穂

 

 

きょうはすてきなおばけの日! (えほんとなかよし)

きょうはすてきなおばけの日! (えほんとなかよし)

 

おばけがどっさり出てきて、逃げ回る「ぼく」一番最初のおばけはとってもかわいい女の子だ。ちゃんとかわいいオチもついて、読み聞かせにぴったりの本だ。

読了日:12月22日 著者:武田美穂

 

 

これはマンガのようなコマ割りで、楽しく展開するものの、意外と分量が多く、3年生の二人の少年の本音がぶつかる、なかなかな内容でした。子供たちは勉強一番のこうちゃんと、体育が一番のりくちゃん、どちらが気にいるでしょう?

読了日:12月22日 著者:武田美穂

 

 

おばけのバケロン (ポプラちいさなおはなし)

おばけのバケロン (ポプラちいさなおはなし)

 

となりのおばけ屋敷に引っ越してきたのは、本当のおばけの一家。たまちゃんは、バケロンというかわいい女の子おばけとお友だちになります。おばけの両親が世界中で集めたドレスやアクセサリーをつけてみたり、女の子の夢ですね。「すっぽんぽんのすけ」のもとしたいずみさんのかわいいシリーズです。

読了日:12月27日 著者:もとしたいづみ

 

 

ダ・ヴィンチ 2016年1月号
 

読書メーターに参加する以前は、現代の日本の作家の本をあまり読まなかった。今は多少読むようになったけど、2015年のベスト50の中には、芥川賞直木賞受賞作を中心に5冊だけが既読。そしてこのランキングにやっぱりあまり食指が動かない。本以外にも好きな出版社とかいろんなランキングがあっておもしろいが、好きな作家1位の東野圭吾さんは、多分未読だ。来年何か読んでみようかな~。

読了日:12月29日