「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」
「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」を観てきました。私はこの原作は3部とも読んだのですが、
ブリジット・ジョーンズの日記<ブリジット・ジョーンズ> (角川文庫)
ブリジット・ジョーンズの日記 キレそうなわたしの12か月 (上) (角川文庫)
ブリジット・ジョーンズの日記 恋に仕事にSNSにてんやわんやの12か月 上<ブリジット・ジョーンズ> (角川文庫)
1と2は、今までの映画と同じ展開ですが、3では彼女はすでに2人の子持ち。この映画ではまだ独り身のところからスタートするので、2と3の間なんだな~と思っていました。
ところがヒュー・グラント演じる女たらしのダニエル・クリーバーのお葬式から始まる、と聞いて、おや、原作と乖離してしまうのかなと思っていました。
それでも、「おもしろい!」「男が見てもおもしろい!」という声が多く、11月の雪の中、観てきました~!
「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」
映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』予告編
オフィシャルサイト:映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』公式サイト 10月全国ロードショー
IMDb:Bridget Jones's Baby (2016) - IMDb
原作者ヘレン・フィールディングも、脚本に参加していますね。
いや、ほんとおもしろかったです!何度も声を出して笑っちゃいました。
ブリジット・ジョーンズのこれまで
ロンドンの出版社に務める32歳の独身女性ブリジットは、ベストセラーとなったヘレン・フィールディングの同名小説「ブリジット・ジョーンズの日記」の主人公。レニー・ゼルウィガー主演で映画化され、スクリーンに登場したのは2001年のことだった。お酒は相当たしなみ、タバコは止められず、体重はいつもオーバー気味。補整デカパンが欠かせず、ドジっぷりもハンパなく、自分に甘くて立ち直りがやたらと早い。恋に夢中だがキャリアも大事という崖っぷち女の本音を正直に、自虐ユーモアを込めて日記にしたためている愛すべきキャラ。そんな彼女がお堅い弁護士のマーク(コリン・ファース)、チャラい上司のダニエル(ヒュー・グラント)という2人の男性との恋愛に右往左往しながら「幸せになりた〜い!」と大奮闘する姿は、世の女性たちに「わかる~!」と共感を呼んで大ヒット!4年後の2005年には続編『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』も公開され、またまた大ヒットを記録した。(HPより)
ブリジット役のレニー・ゼルウィガーが、体重を増量して撮影に臨んだのは有名な話でした。翌年体重を戻して、ミュージカル映画の「シカゴ」を撮ったんですから立派ですよね!
今回のブリジットは、43歳でなぜかまだ独身。映画の1でも2でも、最後はマーク・ダーシー(コリン・ファース)とハッピーエンドになっていたのに、どうして!?という感じなのですが、マーク・ダーシーは別の女性と結婚して、キャリアを積んだブリジットはTV局の敏腕プロデューサーになっています。
やっと適正体重になった、というブリジット。この写真はそうでもありませんが、老けたな~という感じがひしひし。もともと美人でない役だから、髪はくしゃくしゃ、顔は汗かきまくり、みたいなシーンは多いのですが、若い時のブリジットのぽっちゃりぶりもよかったな~と思えるほど。
そして、それまでの三角関係のもう一人の男だったダニエル(ヒュー・グラント)のお葬式から話が始まります。飛行事故で亡くなり、まだ遺体は見つかっていないということでした。超若い時の写真が遺影になっていたり、若いモデルがお葬式に殺到していたり、ブリジットと友人たちはつい笑ってしまう、楽しい?お葬式でしたwww
ブリジットの番組のアンカーをやっている30代の友人と、羽を伸ばそうと出かけた先が、グラストンベリー・フェスティバルという野外フェス。そうとは知らず、白の上下にピンヒールできてしまったブリジットは、ぬかるみにはまって顔から倒れ、泥だらけに。助けてくれたのがこちらの王子さま。ジャック(パトリック・デンプシー)。
パトリック・デンプシーって、とろけるような笑顔が素敵なんですよね~。
グレイズ・アナトミーで、主人公の恋人役だったとき、彼は「 dreamy 」と呼ばれていました。もう一人のイケメンが「 steamy 」。日本語訳がどうついていたか忘れてしまったのですが、前者はロマンチックな感じ、後者はセクシーな感じですね。
相変わらずドジっぷりを発揮しているブリジットですが、野外フェスの夜、dreamyな彼と一夜を共にしてしまいます。
(おまけなのですが、野外フェスにエド・シーラン登場!おばちゃん2人はエドの顔を知らないので、私たちを撮って、みたいに写真を頼んでしまったりします。)
ロンドンに戻ると、彼は有名なアメリカの数学者で、恋愛アルゴリズムみたいなアプリを作ったIT長者だということが判明。しかも、彼はブリジットとの再会をよろこんで、一気に接近してきます。
一方、堅物のマーク・ダーシーも、友人の子どもの名付け親同士、ということでブリジットとと再会。彼は離婚協議中で、ブリジットを忘れられなかったというのです。彼とも一夜を共にしてしまうブリジット。
以下、ネタバレの内容を含みます。
そして彼女は妊娠するのでした。
逆算しても、どちらの子どもかわからない。高齢出産で、羊水検査は流産の危険があるので断固拒否、2人に妊娠したこと、どちらの子どもかは生まれてみるまで分からないことを告げます。2人とも自分の子どもであることを願いつつ、ブリジットとの将来を考えているという、まさにまさかのここでモテ期?状態、果たして子供はどちらの子?そしてブリジットは幸せをつかむのでしょうか?
美人でもあか抜けてもいない彼女が、友人に囲まれ、家族とのつながりも大切にして、明るくしている様子が、この作品のイギリスでの人気の元だと思います。イギリスの中流階級のよさが現れているようだと思います。
彼女が江南スタイル(ガンナムスタイル)で、子供たちと一緒に踊りまくっているところをマーク・ダーシーが好ましそうに見つめているシーンがあります。
ブリジットが、あなたはガンナムスタイルなんて踊らないわね?と言うと、江南(ガンナム)は、韓国の都市のことか?と聞くマーク。江南が都市だとは知らないブリジットに、都市としての江南しか知らないマーク、ほんと笑えるシーンでした。
最後の場面のネタバレですが、亡くなったと思っていたダニエル・クリーバーが生還したことが載っている新聞が映ります。原作で、3つ目にもダニエルが登場するので、これでちゃんと話がつながりました。
でも、最後の方、私は涙が止まらなかったんです。それは、原作の3つ目の話では、50歳過ぎで、まだ小さい子供を2人育てているブリジットが、(ここから白文字です)なんと未亡人になっていたからです。ブリジットと幸せな結婚生活を送っていたマーク・ダーシーが亡くなっていたことが、冒頭から告げられます。ブリジットには若い恋人ができていて、ダニエルはいい友人になっています。
ダニエルの新聞記事で、さらに続きがあるのかな~?と匂わせるような雰囲気もありましたが、コリン・ファースのいない、このシリーズありでしょうか?
原作を読めばわかることですが、ちょっと衝撃の内容だったので、文字色を白にしてしまいました。ネタバレOKの方だけ、反転させて読んでみてね。
(追記) iPhone からみると、反転はできないんですねT_T。その部分をどこかにコピペしていただければと思います。
いずれにしても、続編を作るなら、レニー・ゼルウィガーの劣化が進まないうちにお願いしたいと思います。