「エール!」 La famille Bélier
ギンレイホールのもう1本は、フランス映画。
「エール!」 原題は La famille Bélier、Bélierというのは一家の名字なので、直訳すると「ベリエ一家」ということになるのかと思います。
フランスの田舎町に住む、高校生のポーラの一家は、働き者の父、美人で陽気な母、やさしい弟の4人家族で、一家で牧場を経営し、チーズなんか作っています。子どもたちも立派な働き手です。
ごく普通に見えるこの一家、じつは聴覚があるのはポーラだけ。そのためポーラは通訳として両親の病院通いに同行したり、仕事の取引先の電話連絡を引き受けたりしています。
憧れの男の子と同じ科目を取ろうと、コーラスのクラスに入ったポーラは、音楽の先生に才能を見出されて、パリの音楽学校のオーディションを受けるように勧められます。
でも、家族は大反対。なぜ、家族を置いてパリに行きたいのか彼らには理解できないのです。だって、家族のだれも彼女の歌声を聞くことはできないのですから……。
私は決して全然涙もろい方ではないのですが、ぐっとくるシーンがありましたね~。
とてもよかったです。
今回の2本はコメディだけど泣かせる場面もあり、なお話たちでした。
主演のルアンヌ・エメラは1996年生まれ。歌のオーディション番組「The Voice」の出身だそうです。フランス版もあるんですね~。
この映画で、セザール賞(フランス版アカデミー賞?)とリュミエール賞(フランス版ゴールデン・グローブ賞?)で、新人賞を取ったそうです。
音楽教師役のエリック・エルモスニーノ。
観たことある人だと思ったら、映画「ゲンスブールと女たち」で、フランスの大音楽家・セルジュ・ゲンスブールを演じた人だった!
音楽を聞かせる映画は、楽しいな!
ルアンヌ・エメラちゃんの歌声は迫力ありました。