「スリー・ビルボード」感想 アカデミー賞の最前線にいるのか!?
「スリー・ビルボード」は、ゴールデン・グローブ賞で、映画ドラマ部門の作品賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞しました。アカデミー賞では6部門7ノミネートですね!!
作品賞、主演女優賞、助演男優賞2人、脚本賞、作曲賞、編集賞と、主要部門にしっかり入っています。
その期待感からか、地味な映画の割に異例な早さの日本公開です。映画の日の今日から封切、観に行ってきました(^^♪
(更新)アカデミー賞の結果を更新しました。監督が何ももらえずちょっとかわいそう……( ;∀;)。。
オフィシャルサイト:映画『スリー・ビルボード』大ヒット上映中!
IMDb:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri (2017) - IMDb
映画.com:スリー・ビルボード : 作品情報 - 映画.com
この映画、とてもよかったです~~~。胸を揺さぶられるような場面が何度もあり、でもユーモラスな感じが全体にあって、最後まで引き込まれて観ました。眠くなるような映画ではありません(*'ω'*)!!(そんな形容って……。)
ビルボード、と言えば音楽業界誌からランキングの発表をするビルボードが思い浮かぶけれど、これは普通名詞で大きな立て看板のこと。
ミズーリ州エビングのはずれ。さびれた道の、長年使われていない3枚のビルボード。 ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)はここに広告を出す。
ミルドレッド・ヘイズ。娘の殺人犯逮捕を求める強い女!
真っ赤な広告文を見つけたディクソン巡査(サム・ロックウェル)は、3枚目から読んで面食らう。3枚目「どうして?ウィロビー署長?」2枚目「まだ逮捕されていない」1枚目にはミルドレッドの娘の死因が書いてある。ミルドレッドは7か月前に殺された娘の事件解決を迫るため、バンダナにツナギの戦闘態勢だ。
さびれた場所に立てられたビルボードとはいえ、小さな町は大騒ぎだ。
ウィロビー(ウッディ・ハレルソン)は人望のある警察署長で、美しい妻と小さな二人の娘がいる。ミルドレッドに捜査状況を説明にくる。
以下、ネタバレの内容を含みます。
名指しで非難されたウィロビー署長は、ミルドレッドに自分が末期がんであることを告白して懇願するが、ミルドレッドは「そんなこと知ってるわ。町中知ってるわよ」彼女の決意は固いのだ。「警察は黒人の少年を暴行するばかりで、殺人の捜査はおざなりだ!」と鼻息が荒い。
警察や町の人だけでなく、ミルドレッドの息子もこの看板を見るのは辛い、と言い、別れた夫(19歳の動物園で働く女の子と付き合っている。きもっ!)にも非難され、ミルドレッド自身、反抗期の娘と交わした会話を思い出して辛い。
小さな町に衝撃的なことが次々と起こり……。
後半、ミルドレッドと敵対するのは、間抜けな巡査ディクソン。
ディクソン(サム・ロックウェル)のお腹がぼよ~んと大きくて、いかにも怠け者のダメ警官な感じがにおってきます。
この映画、娘を悲惨な状況で失った母、末期がんの署長、と辛いことが多く、しかもいくらがんばっても死んでしまった者は戻らない、というやるせなさもあるのですが、全編に漂うユーモアの色調があって、最後まで引き込まれて観ました。
小さい町の差別はあからさまでひどい。 Midget(ミジェット)と差別的になじられるジェームズが、ミルドレッドを助けてくれて、デートしたり。(ピーター・ディンクレイジ……ゲーム・オブ・スローンズの一番人気キャラ好演中)
この映画、私は……監督も役者もあまり知らない人ばかり( ;∀;)
監督が脚本も書いて、賞を取っているから、お話がおもしろいのは間違いない。
主演女優フランシス・マクドーマンドは、映画の「ファーゴ」でアカデミー賞主演女優賞を受賞しているそうだ。TVドラマの「ファーゴ」シーズン1,2を観ましたがとてもおもしろかった!ので、映画のほうもチェックしてみよう。
署長役のウッディ・ハレルソンは、「ステイ・フレンズ」や「ゾンビランド」でちょっと変な人の役だったような。
「ステイ・フレンズ」
「ゾンビランド」
今回は人格者でいい感じの署長さん。アカデミー賞では、署長と巡査のふたりが助演男優賞でノミネートしていますが、どうなるでしょう?とても楽しみです。