エミー賞「侍女の物語」ものがたり。damn it! hulu!
今年のエミー賞で、「侍女の物語」がドラマ部門を総なめにしました!
ドラマ部門の、作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞、ゲスト女優賞を含む8部門で受賞したんです。
左から助演女優賞アン・ダウド、主演女優賞エリザベス・モス、ゲスト女優賞アレクシス・ブレデル
The Stars of 'The Handmaid’s Tale' Break Down Season 2: Video - Us Weekly
ネットワークテレビ局でなく、ケーブルテレビ放送局でもなく、ネット配信会社が作ったドラマが作品賞を取ったのは初めてです!今までNetflixの「ハウス・オブ・カード」など、何度ノミネートしても主要部門では受賞できず、主演の俳優ケヴィン・スペイシーが怒っていたりしましたが、(たぶん後発の)huluが、見事に取りました!
えらいな~、hulu!
早速ドラマが観たくなり、huluのお試し視聴をしてみると、あれ……ない!?
huluのツイートによると、配信は来年になるそうです。u_u
【情報解禁】大激戦を制し、第69回 #エミー賞 で栄冠を手にした「The Handmaid’s Tale」(原題)を、2018年にHuluで独占配信決定!作品賞だけでなく、主演女優賞、監督賞など8部門を制覇し、圧倒的な評価を受けました! #Emmys #侍女の物語 pic.twitter.com/pSda575NoR
— Hulu Japan (@hulu_japan) 2017年9月18日
よく確認しないでお試し視聴を始めてしまった私がそそっかしいのですが、自前のドラマなら、配信してると思っちゃいますよね? T_T
せっかくなので、エミー賞コメディ部門で、今年も作品賞、主演女優賞他を受賞している VEEPを観ました。Veepとはアメリカ副大統領のこと。女性の副大統領物語です。
Veep (TV Series 2012– ) - IMDb
huluさま。来年の配信お待ちしています。小出しにしないで、ドーンと出してね!!!
昨年エミー賞ドラマ部門で12の賞をさらっていった「ゲーム・オブ・スローンズ」の第7シーズンは、放送予定が遅れて今年のエミー賞には間に合いませんでした。それで、今年はドラマ部門がチャンスだったんですね~~~!
私は原作の『侍女の物語』が、ガーディアンお勧めの1000冊に入っていることや、今年huluでドラマ化したことなどから、読書会の課題本にしてメンバーにも読んでもらいました。原作本おもしろかったです!
そんな風に準備して待っていたわけではないのですが、TVドラマも、主演がエリザベス・モス、というのにも期待していました。
エリザベス・モスと言えば、「マッド・メン」「トップ・オブ・ザ・レイク」など。
美人というわけではないけど、強く印象に残る演技派女優ですね!
それで、なんとなく期待していたところへこのエミー賞総なめ状態!
うれしくなってしまいました。
「侍女の物語」は、トランプが大統領に選ばれた頃に製作が決定して、アメリカ人が見ると現実に行われている差別や戦争の恐怖などと、とてもかぶって見えるように作られているらしく、とてもタイムリーな恐怖を与えてくれる番組として人気が出たそうです。
主演のエリザベス・モスが原作者のマーガレット・アトウッドに、「この話は、未来を予言しているように思いますか?」とたずねたところ、アトウッドはとてもしっかりとこう言ったそうです。「この本に書いたことのすべては当時起こっていたことか、今までにあったこと。アメリカだけで起こったことではないわ」
エミー賞生放送(9/18)の翌朝、日本テレビ朝番組のZIP!はよく海外のエンタメ情報を特集してくれるので、それを期待して待っていたところ、自民党の怒声女性議員の謝罪会見があった翌日であったせいか、ZIP!でも、どこでも少しも放送されていませんでした。……涙。
10月に入ってから、ZIP!のエミー賞特集がありましたが、目玉になっていたのは、リミテッドシリーズ部門で、作品賞他で8つも受賞した「ビッグ・リトル・ライズ」の方でした。何しろW主演が、ニコール・キッドマンとリース・ウィザスプーンという映画界の大女優ふたりなんです。こんなTVドラマってあり?
それにしても「ゲーム・オブ・スローンズ」放映時は一話ごとにたくさん記事を書いていたアメリカのbuzzfeed.comでも、あまり記事になっていないようで、「侍女の物語」はやはり文学作品を元にしたちょっと地味なドラマなのかなぁと思います。女性を奴隷にするようなディストピア世界の話ですが、すごくひどい暴力やセックスの場面とかは、原作本で読んだ限りあまりないのです。ドラマの方はどんな風かしら?
(おまけ……脱線し過ぎですみません)その1
ゲーム・オブ・スローンズ記事のまとめページまで作っているアメリカのbuzzfeed。
(おまけ)その2
原作者のマーガレット・アトウッド(77歳)も壇上に上がり、スタンディングオベーションを受けました。彼女の左腕に注目! ショルダーバッグを下げてます。
Twitter loved Margaret Atwood's handbag at the Emmys, but what are the bag rules? | News Today World
「バッグ持って壇上に上がっちゃうマーガレット・アトウッド大好き!100%おばあちゃん!」などとツイートされているそうです。
(おまけ)その3
エミー賞の受賞結果は、このページが一番まとまっていると思います。英語ですが……。