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3月に読んだ本のまとめ

3月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2272ナイス数:705

 

子供の卒業式まで気持ちがいっぱいで何も手につきませんでした(@_@。。。第5週になって、本と映画が復活。今月の本は、新聞で読んだ『吾輩は猫である』と、星新一さんと一緒に読んでいるような気持ちになれた『竹取物語』にします。

 

吾輩は猫である (岩波文庫)

吾輩は猫である (岩波文庫)

 

 新聞連載で読みました。底本が岩波なのでこちらで登録。3度目の再読です。多少冗長な部分もあるこの小説を、毎朝少しずつ味わって読めたのはとてもいい体験でした。苦沙弥先生の元に集まる友人らが意見を交わす最後は読み応えがありました。朝日新聞の再連載、『こころ』から始まり計6作品、これで終わりだそうです。ちょっと寂しい……。

読了日:03月28日 著者:夏目 漱石

 

 

 

竹取物語 (角川文庫)

竹取物語 (角川文庫)

 

星新一訳の『竹取物語』。ただの訳ではない。各章ごとに「ちょっと、ひと息」と星新一さんのお話が入り、竹取物語星新一さんと一緒に読んでいるような楽しさだ。「寓意のないのがいい。作者の才能と人柄のせいだろう。ご自由にお考え下さい。お考えにならなくても、けっこうです。面白い話は、決して何かを押しつけない」「超自然的な発想はひとつだけで、あとは人間的なドラマである。だから、すなおに面白い」「描写を極端に控えているのも、特色である……発想とストーリーとで、人を引き込んでしまうのだ。構成に自信あればこそだ。描写を押さえると、読者や聞き手は、自分の体験でその人のイメージを作ってくれ、話にとけ込んでくれる」翻訳の際に、最も参考になったのは、吉行淳之介訳『好色一代男』だと言う。

読了日:03月28日 

 

 

 

 

 

文鳥・夢十夜 (新潮文庫)

文鳥・夢十夜 (新潮文庫)

 

 『文鳥』『夢十夜』は美しく、やはり漱石の文体が好きだなぁと思う。リズムかしら?『永日小品』は在ロンドンの話も含め多様な短編集だ。今回初めて読んだ『思い出す事など』は、修善寺の大患の頃について、生死の間にいた日々を執拗に回想する。明治の博識な文豪が、周りにもう死ぬ、と思われている間、ドストエフスキーの死に直面した時の話を思い出したりしている。この臨死体験というのは、全く個人的な主観的なもの、と想像するのだが、詳しく語るのはそれを解明して伝えたい思いがあるのか。漱石は、さぞ手のかかる患者だったことだろう。

読了日:03月02日 著者:夏目 漱石

 

 

田辺聖子の今昔物語 (角川文庫)

田辺聖子の今昔物語 (角川文庫)

 

一つひとつの物語が、語られた場面の描写から入るのは、田辺聖子のオリジナルだと思うが、お話をする人、聞く人々の楽しそうな様子がうかがわれて、おもしろい。有名な平中の話から初めて聞く話まで、とても楽しめた。【日本の古典を読む、2月イベント】

読了日:03月08日 著者:田辺 聖子

 

 

闇の奥

闇の奥

 

なんだかとても苦労して読んだ。冒険・富を求めてアフリカの奥地を目指す欧州人。人間とは思い難い現地人への恐れと侮蔑、現地の病気や極限の生活と巨大な富が人間にもたらす残虐性。『崩れゆく絆』のアチェベが a bloody racist と呼んだコンラッドのこの作品を、アチェベが理由で読み始めた私には、この本の前書きと解説がとても役立った。巻末には原文・中野訳・本書の藤永訳を比べて中野訳の間違いを正しているが、正確な訳にこだわると読みにくい文章になってしまうことってあるのだと逆に思ったり。

【ガーディアンの2月イベント】で読みましたが、あまりに遅くなったので、ここでひっそり申告しておきます。86冊/1000冊。

読了日:03月18日 著者:ジョセフ コンラッド

 

 

哲夫の春休み(上) (岩波少年文庫)
 

読書会のために再読。感想は下巻にて。

読了日:03月25日 著者:斎藤 惇夫

 

 

哲夫の春休み(下) (岩波少年文庫)
 

読書会の課題本にしたが、とても気に入って大人が読んでも心に響くメッセージがある、と言う人もいたが、私はどうしてもどこかバランスの悪さを感じてしまう本だ、という印象を深めた。早世された息子さんの12才の頃を描いていて、その主人公が自分の父(つまり作者)の子ども時代をたどる、という構成で、タイムファンタジーでもあるのだが、なんだか色々盛り込まれ過ぎていて12歳の少年になってわくわくすることができない。名編集者斎藤惇夫さんの渾身の本に突っ込みを入れるのは恐れ多いが、実に突っ込みどころ満載だ。

読了日:03月27日 著者:斎藤 惇夫

 

 

はつ恋 (新潮文庫)

はつ恋 (新潮文庫)

 

年上の魅力的な公爵令嬢ジナイーダに夢中になる16才の主人公。ジナイーダは貧乏貴族だが、たくさんの取り巻きを従えて彼らをもてあそぶような驕慢な生活をしている。取り巻きに加わり熱に浮かされたような恋心を抱く主人公だが、そのうちジナイーダが恋をしていることに気づく。その相手は……。ジナイーダのデコボコな取り巻き連中が表れたところで、大島弓子版の「はつ恋」を読んだことを思い出した。タイトルは「いちごの庭」だ。

【ガーディアン3月イベント】で読みました。87冊目/1000冊です。

読了日:03月27日 著者:ツルゲーネフ

 

ロッタのひみつのおくりもの (大型絵本)

ロッタのひみつのおくりもの (大型絵本)

 

ロッタちゃんの本、もうひとつありますよ、と読友さんに教えてもらってから、図書館の順番が来るのを待っていた本です。今度はイースタースウェーデンイースターは楽しみがいっぱいです。聖木曜日には、子供たちは魔女の扮装をして家を訪問し、お菓子をもらいます。聖金曜日の朝は、庭でイースターのウサギが隠しておいたエッグハントです。廃業したお菓子屋さんから秘密の贈り物をもらったロッタですが、「いつもたのしい子」と言ってもらえたことも素敵な贈り物でした。

ギリシャ人のお菓子屋さんが、スウェーデンの人はお菓子を食べなさすぎる!と言うのがおもしろかったです。ギリシャの人はお菓子いっぱい食べてるのかなぁ……。

読了日:03月30日 著者:アストリッド リンドグレーン