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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

「ハドソン川の奇跡」クリント・イーストウッド×トム・ハンクス

3月17日までのギンレイホールは、「ベストセラー」と「ハドソン川の奇跡」との二本立て。共通項は何かな?歴史に名を刻む、みたいなことかしら?

 

ハドソン川の奇跡


映画『ハドソン川の奇跡』90秒予告【HD】2016年9月24日公開

 

ハドソン川の奇跡(原題) Sully
アメリカ 2016年
監督 クリント・イーストウッド
原作 チェズレイ・サレンバーガー
ジェフリー・ザスロー
脚本 トッド・コマーニキ
キャスト
トム・ハンクス チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー
アーロン・エッカート ジェフ・スカルズ
ローラ・リニー ローリー・サレンバーガー
上映時間 96分
レイティング 日本G 米国PG-13
受賞歴
第40回 日本アカデミー賞(2017年)
受賞 優秀外国作品賞
第89回 アカデミー賞(2017年)
ノミネート 音響編集賞

オフィシャルサイト:映画『ハドソン川の奇跡』オフィシャルサイト

IMDbHadoson gawa no kiseki (2016) - IMDb

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この映画は、クリント・イーストウッド監督なんですね。

2009年1月15日に起こったこの事件のことはよく覚えているけど、映画はノーマークでした。ちょっと似たような映画もあったなぁと思ってたくらいです。

 

似た映画、と思ったのは、デンゼル・ワシントンの「フライト」でした。こちらは実話ではないようですね。 

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その後、「ハドソン川の奇跡」が、キネマ旬報で外国映画のNo.1になったと知り、ギンレイホールに来ると知って期待していました。

www.kinenote.com

キネマ旬報の外国語映画ランキングはこんな感じ。やはり渋いところが入っているな、と思います。

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私は、「キャロル」もよかったけど、「リリーのすべて」の方がよかったなぁとか思いますが……。

 

 

 

この有名な事件、概要はこんな感じ。ニューヨーク・ラガーディア空港を離陸した、乗員乗客計155人を乗せた旅客機は、空港を発って間も無く鳥の群れと遭遇。両エンジンがやられて、空港へ引き返すことに。ところが、空港までは間に合わないと判断した機長は、ハドソン川に着陸することを決断。見事着陸は成功して全員を生還させた、というもの。

 

この事件を「ハドソン川の奇跡」(Miracle on the Hudson) と呼び称賛したのは、当時のニューヨーク州知事のデビッド・パターソンで、邦題はここからとられていますね。原題は機長の名字を縮めた愛称の「サリー(Sully)」です。アメリカの人は、「サリー」と聞けば、あの英雄!とわかるんだろうな、と思います。

 

 

冒頭、同じ機を操縦しながら、ニューヨークのビルに突っ込むところを夢に見て飛び起きる機長。本人は、事故後もパイロットの仕事を続けたそうですが、怖いなぁすごいな、と思います。

映画は事実に沿ったものかと思われますが、飛行機が川に不時着して、全員が生還というニュースにアメリカが沸いている最中、機長・副機長は事故調査委員会の詰問を受けています。

 

ポイントは2点。コンピュータの計測によると、

・片方のエンジンは完全に破損していなかった。

・シミュレーションによると、空港に戻って無事着陸することができたはずである。

 

最善を尽くしたはずの機長が、一転、乗客を危険に直面させた容疑者に!?

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 トム・ハンクスは、サリーに合わせた白髪頭。副機長(アーロン・エッカート)と共に、おじさんベテランコンビだ。

以下、ネタバレの内容になります。

 

 

 

 

 

 

事故調査委員会の取り調べを受けたり、事故が起こるフライトの場面になったり、時間が後先して、緊迫感いっぱいにお話は進みます。でも、勤務中の機長(トム・ハンクス)は、なんというかパーフェクトな仕事人なんですね。見事に着水させた後、機体はどんどん浸水してきて、クルーたちは乗客を脱出させるのに懸命になります。なかでも機長は、機体が後方が沈んでいるので、水につかった一番後ろの席まで行って、残された人がいないか念を入れて確認します。1月で、気温は氷点下。コートやブランケットを取って渡したりして、最後の最後に機を離れます。

 

そして、大勢の人を相手に行われる諮問委員会(というのか、そういうもの)。コンピュータでなく、パイロットがシミューレータを使って事故の再現を行います。2か所の施設で行われた結果は、どちらも空港に無事帰還できる、というもの。機長、危うし!?

 

 

 

 

 

……危うし!!なんだけど、あくまでもかっこよく、すっきりと問題を解決しますね。そして称賛の言葉を受けた機長は、自分の力だけではない、船やヘリなどで救助に来てくれた人たち、管制、などみんなのおかげだ!と言うのでした。確かに大都会の真ん中ですから、氷点下の川の水につかった人たちも素早く救助されました。

 

 

 

 

そうですね、大変な事故、すばらしい機長の判断とその後の救助で全員生還、あらぬ疑いをきっぱり晴らす、その間機長も夫人も眠れない日々を過ごすわけですが……。

うーん、なんでこれが一番に選ばれたのかがよくわからないな、正直なところ。

 

 

     

最後は、ほんとのサリー元機長が、生還者の乗客たちと集まって話しているところが流れます。乗客は自分の座席番号を誇らしそうに言っています。こんな体験をすると、人生見つめ直しちゃうんだろうな~と思い、感動的な場面です。機長の奥さんは映画のようにきれいな金髪の若々しい人で、たくさんいただくお手紙を管理しているのは私です、と言って涙に声を詰まらせていました。このおまけ映像はとてもよかったです。