rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

キネマ旬報、日本映画No.1おめでとう!「この世界の片隅に」

「この漫画がすごくいいから読んで!」とだいぶ前に娘から勧められていたのですが、読まずにいた作品でした。映画が評判になったので、では原作の漫画も読んでみよう、図書館ではなかなか借りられないし、とKindle版を購入しました。(だって漫画ってかさばるんだもん……。)

 

上・中・下の3巻です。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 

 

 主に、昭和18年12月から昭和21年1月まで。広島で生まれ育った少女が、呉にお嫁に行った2年ちょっとの日常生活を描きます。絵が好きで、働き者だけどほんのり抜けている主人公すずの、本当に日常生活のこまごま、ほのぼのした様子を描いているのです。

下に載せたのは、すずが楠木正成考案の「素晴らしく増ゆる飯の炊き方」、「楠公飯」を作っているところ。炒った米を3倍の水で弱火で炊くもので、すずは窯ごと保温する「火なしこんろ」も試しています。

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 「あれを喜んで召上がる楠木公という人はほんまの豪傑なんじゃろうねえ……」「ほうですねえ…」

 

夫の両親と出戻っている義姉と姪と共に暮らす、すずの新婚生活は、空襲と原爆に襲われる時代でした。

 

この世界の片隅に」 


映画『この世界の片隅に』予告編

 

 

この世界の片隅に
2016年 日本
監督 片渕須直
原作 こうの史代
脚本 片渕須直
キャスト(声の出演)
のん 北條(浦野)すず
細谷佳正 北條周作
尾身美詞 黒村径子
稲葉菜月 黒村晴美
牛山茂 北條円太郎
上映時間 126分
映倫区分 G

 

オフィシャルサイト:全国拡大上映中! 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト

オフィシャルサイトに、「すずさんのありがとう」という動画が出ていました。ロングランになったこの映画の、すずさんからの感謝のメッセージです。

2016年11月に公開されてから、2月に入った現在もロードショーで上映中です。

 

IMDbKono sekai no katasumi ni (2016) - IMDb

 

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これは、本当にいい映画でした!

原作もとてもよかったし、評判通り、原作の良さをうまく再現した作り、そして評判通り、あまちゃんの、のんさんの声がとても合っていました。もと能年玲奈さん、やはり魅力的な女優さんですね!

 

原作を読んでいたので、最初のほうからなんども涙が出てしまい、でも「かわいそう」というより「いとおしい」という気持ちがこみ上げるような映画でした。

 

嫁ぎ先の呉は海軍工廠のある町。子どもたちは戦艦が大好きで、種類や名前をよく知っています。義姉は、夫が亡くなって、息子は夫の実家にとられ、娘と共に出戻っています。義姉の息子のために呉の港に浮かぶ戦艦をスケッチするすずですが、「海岸線を写生しよった!間諜行為じゃ!」と憲兵さんに叱られます。消沈するすずですが、夫の家族は大笑い。天然なすずに間諜ほど似合わない言葉はないのでした。

 

海軍工廠のある町だけに、呉は何度も空襲を受けます。大切な家族を失う悲しみ。絶望、茫然自失、回復。そして実家のある広島に、原爆が投下されます。

 

 

 

 

今年のアカデミー賞、長編アニメ映画賞には、日本からは日仏合作映画の「レッド・タートル」だけがノミネートされましたが、こんな映画を世界の人に観てもらいたいな、と思うのでした。