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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

「帰ってきたヒトラー」 ( ;∀;)ヒトラーが怖い。

先週までのギンレイホールの2本立て、「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」との組み合わせはドイツ映画「帰ってきたヒトラー」です。

こんな映画を作っちゃうって、ドイツってすごいな……。

 

「帰ってきたヒトラー」 

www.youtube.com

 

「帰ってきたヒトラーEr ist wieder da
2015年 ドイツ
監督 デビッド・ベンド
原作 ティムール・ベルメシュ
脚本 デビッド・ベンド他
キャスト
オリバー・マスッチ アドルフ・ヒトラー
ファビアン・ブッシュ ファビアン・ザバツキ
クリストフ・マリア・ヘルプスト クリストフ・ゼンゼンブリンク
カーチャ・リーマン カッチャ・ベリーニ
フランツィシカ・ウルフ フランツィスカ・クレマイヤー
上映時間 116分
レイティング 日本G 米国公開なし

 

オフィシャルサイト:映画『帰ってきたヒトラー』公式サイト

IMDbKaettekita Hitler (2015) - IMDb

 

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人は戦いの物語が大好きだ。スター・ウォーズでも、ロード・オブ・ザ・リングでも、邪悪で巨大な敵がいて味方が力を合わせてそれに打ち勝つ。でも現実の世界では、争う双方に主張があったりして、明らかな「悪」というものはなかなかいない。

でもこの人は別だ。アドルフ・ヒトラー。ユダヤ人他の人々の大量虐殺の首謀者で、悪い人。「彼にもいいところがあった」なんてことは怖くて言えないくらいだ。

そのアドルフ・ヒトラーが、自殺するはずの瞬間に、タイムスリップして2014年に現れる。新聞スタンドで今が2014年であることを知ったヒトラーは、なぜロシアに侵攻される前に、すべてを焼き尽くせと命じてあったのに町が残っているんだ?ポーランドってまだあるのか、まだユダヤ人が残っているのか……と1945年からの空白を取り戻していく。

彼に目を付けたのが、テレビ局の仕事を打ち切られたばかりのフリーのプロデューサーだ。彼は、ヒトラーにそっくりなヒトラーの本人に目をつけて、テレビのネタにしようと考える。

 

以下、ネタバレの内容も含みます。

 

 

 

 

 

 

これは、原作がベストセラーになったそうです。本を読んだらおもしろいんじゃないかと思いますが、原作はヒトラーの一人称で語られているそうですが、 

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

 

 映画では、ドキュメンタリー風な場面が取り込まれています。

 

ヒトラーのそっくりさんを売り込もうと、話題作りに?ドイツの各地を回る、プロデューサーとヒトラーヒトラーそっくりの顔と服装をした彼を、人々は意外にも歓迎します。ヒトラーを歓迎?でも、その様子がほんとにドキュメンタリーなので、非常に信ぴょう性があるんですね。

 

YouTubeなどで人気を得て、プロデューサーはTV局にヒトラーを売り込みます。番組で人気を得るヒトラー。演説上手で天才的な扇動者であるヒトラーは、ネットも使いこなし、2014年のドイツの問題を暴き立て、人気者なうえに発言にも影響力を持つようになります。

最初に彼を拾ったプロデューサーだけが、彼が本物のアドルフ・ヒトラーであることに気づきます。しかし、時はすでに遅し……。ドイツどうなるの!?

 

帰ってきたヒトラー コレクターズ・エディション [DVD]
 

 

この映画、コメディとしておもしろいのかな?私は終始なんだか怖かったです。笑えるほどドイツのこと分かってないっていうこともあるのかな?

ポピュリズム」という言い方で、イギリスのEU脱退や、アメリカのトランプ大統領誕生をくくってしまうのは、ちょっと安易な気がしているのですが、テロとか不安で経済が悪くて移民を受け入れる余裕がなくなってきているこの時代、みんなよく考えて生きていかないといけないですね。

 

 

(おまけの1)

私では読まないような難しい本を読んで解説してくださる、爽風上々さんのブログで、この本のことを知りました。

 

(第1次大戦敗戦と世界恐慌の)その状況から、奇跡的に経済を回復させたのがナチスであり、その政策には非常に優れたものがあり、見るべきものが多いというのが著者の主張です。

 

sohujojo.hatenablog.com

 

 

 

(おまけの2)

戦争責任を未だに追及されている日本と違って、ドイツは ナチスドイツに政権を任せて、酷い戦争をしてしまったことをきちんと謝罪し、粛清して償ってきたと思うのです。

 この映画、それと映画の原作を読んだときに、親の世代の罪を暴いて責めるドイツ人の厳しさを知りました。

朗読者 (新潮文庫)

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