「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」 夫婦で美しく歳を取ること
ギンレイホール、不動産つながりの二本目はこちらです。
モーガン・フリーマン×ダイアン・キートン共演!映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』予告編
オフィシャルサイト:ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります|大ヒット上映中!
これは、すてきなすてきな物語でした。
ブルックリンに住んで40年の夫婦。二人の住むアパートメントの最上階は、眺めがよく、画家の夫(モーガン・フリーマン)には最適な場所だ。この家の唯一の欠点は、エレベーターがないこと。高齢化してきた二人と愛犬(10才)に、5階の階段を上るのはきつくなってきた。
姪のリリーは不動産屋。不動産の売買ってこんな風に行われるの?あわただしく活躍する彼女を演じるのは、「セックス・アンド・ザ・シティ」で弁護士を演じていたシンシア・ニクソン。
オープンルームをして、たくさん人が見に来る。売主は金額を提示。
気に入った人は、買値を提示してオファー(申し込み)を出す。
不動産屋は、買値が高くつくたび、他の申込者に値を上げるかどうか聞いたり、そこはめくるめく駆け引きの世界!
ちょうどその時、ブルックリンとマンハッタンを結ぶ橋で、爆弾?テロリスト?な事件が起こったり(これは不動産の値に直結!)、愛犬が手術を受けることになったり、騒動が起こります。
40年前に、黒人男性と白人女性の結婚は、家族の同意を得られるものではなかった。画家の夫は、売れる時期も売れない時期もあり、妻は教師をして、子供はできなかったものの二人で仲良く暮らしてきた。
その仲の良さがとっても美しいんです。
超大物俳優同士のカップルですが、こんな風に年をとれたらなんて素敵……❤
特に、ダイアン・キートンの美しさに、彼女が登場するたびに目を奪われます。
画家は、肖像画が専門なんですね。いろんな人を描いているけど、不動産売る、買う、のごたごたの中で、老いた美しい妻の肖像画を描いているところが、グッときます。
屋上には菜園もあるの。気持ちいい絵が多いです。
原作もおもしろそう!
私もアメリカにいたときに、とても短期間だったのに家を買いました(主人が)。
ブルックリンみたいなすごいところではありませんから、こんなすごいオープンハウスや、競りみたいな競争はありませんでしたが、不動産屋さんと一緒に家を見て回るのは楽しかったです。
日本と違う所は……。見に行くところが空き家の場合もあれば、まだ人が住んでいるときもありました。人が見に来るときは、住んでる人は外出して不在なことが多かったです。娘の学校のそばで探したので、「あ!ここは○○ちゃんの家だ!」と娘が気付くときもありました。アメリカ人て、自分たちの写真を飾ってますからね~。それもポスターみたいなサイズだったり……。
日本だと、家はすっかりあけて、きれいに内装し直したりしてある場合が多いかと思います。アメリカでも、古い家を買ってきれいに内装して売る、ということをする人もいるようですが、汚~いまま市場に出している場合も多くあるようです。
この通りの家は、何十年代ごろに建った家、というふうにわかっていて、中古の家を買うと、そこを改装して住むのが一般的。中古の家を取り壊して、新しい家を建てているのはあまり見たことありません。新しい家というのは、新しい造成地にしか見られませんでした。(昔のテキサス州時代の記憶より)
私たちの家は、まぁまぁ生活感の漂う状態だったのですが、床、壁などすっかり直して入居しました。でもそのプロセスはとても楽しかったです。