読書会の本選び……。ライラ撃沈 u_u
今日は読書会でした。課題本は『黄金の羅針盤』上下。
私は進行役だったため、ライラの冒険シリーズを全6冊最後まで読もうと、2時までかかってしまいました。でも、『琥珀の望遠鏡』は、謎の核心に迫る部分も多かったのでメモを取りながら読んだため、かなりちゃんと理解できました。
ダストについても……。
アスリエル卿の意図についても……。
説明しろと言われると、難しいのですが(^-^;
でも、なんとふたを開けてみると、『黄金の羅針盤』上下を最後まで読めた人が、半分以下の4人だけ。途中挫折者続出だったのです。
SFやファンタジーが苦手、という人が多めということもあり、いつもの本よりページ数が長いということもあったのですが、読めない本を選んでしまった時点で失敗です。
みんな大好き、よろいグマもかたなし……。
『黄金の羅針盤』は話がおもしろく、主人公の少女の視点からみれば、友達を助けに行く、仲間ができていろんな困難を乗り越える……という冒険物語であり、俯瞰的には、支配を強める教会勢力に対抗することや、300年前から始まった自然界の狂いを正していくことやなど、ミルトンの『失楽園』から影響を受けたというむずかしめのテーマが入っていて、児童文学にしては極悪非道な部分もあり、ちゃんと読めれば賛否両論が出る、読書会向きの本だと思います。
ただうちの会向きではなかったんですね…… T_T
今年のテーマは、
映画になった少年少女文学
なのですが、いくつか候補を上げて、多数決で9冊を選びました。
私は以前に読んでいたので、この会向きではないと思って『黄金の羅針盤』には票を入れませんでした。……やっぱりね!笑
選にもれた中にはこんな本がありました。
『思い出のマーニー』ジョーン・G・ロビンソン
『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング
私は、この中では『思い出のマーニー』と『ハリー・ポッター』を推しました。『マーニー』の方は読んでとてもおもしろかったからで、『ハリー・ポッター』は、メンバーが読まずに嫌っているのではないかと思ったからです。でも負けたから仕方ない。笑
自分で選ばないような本が読めるところも読書会の楽しみですが、推薦した本が不評な時はちょっとへこみます。
私が推して、受けなかった失敗例 u_u
- 作者: J.M.バリ,F.D.ベッドフォード,J.M. Barrie,James Matthew Barrie,厨川圭子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/17
- メディア: 単行本
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すごくすごく大好きな本なのですが、なぜか受けませんでした。なぜだ?でもいいもん。名作って認められているもん。
これは、結構夢中になって読んだのです。でもテンポのいい会話を、読みづらいと言う人が多く、そう思われるならおもしろ味は感じられないでしょう。
一方、大好評だったこともあります。
- 作者: マークースズーサック,Markus Zusak,入江真佐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/07
- メディア: ペーパーバック
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娘が原文を学校で教科書として読んで勧めてくれた本です。692ページの厚い本ですが、みんな読んで、感動してくれました!第2次大戦下のドイツを描いたこの本は……(@_@)うるうる お勧めです!
自分では選ばないような本で、とても素晴らしかった本はこれです。
敗戦後、シベリアで強制労働についた著者の4年間の記録です。私なら重そうと思って敬遠してしまいそうな本ですが、本当によかったです。意外にすごくよかった、とみんな言ってました。
でも、やっぱり楽しいな。読書会は。
こんな機会に恵まれて、とてもラッキーだと思っています。