映画「あん」を観ました。満開の桜と樹木希林さん。
ギンレイホールの2本立て、「恋人たち」と相棒は「あん」です。
あらすじです。
小さな店でどら焼きを焼いている千太郎の元に、おばあさんがアルバイトさせて、とやってくる。店の前には満開の桜。「誰が植えたのかしらね」「俺、地元じゃないんで」
徳江が置いていったあんのおいしさに、千太郎は徳江を雇う。あんがおいしくなって、お客さんは急増。しかし、店で「らい」が働いていると噂が立って、客足は途絶える。徳江は店をやめた。
お店の常連、中学生のワカナと千太郎は、徳江の住むハンセン病施設を訪ねる。
樹木希林さんは、ドリアン助川さんが原作を書くときにすでにイメージして書いていたというくらいなので、いつもながら素晴らしいです。
永瀬正敏さんは、ずいぶんおじさんになったなー。古田新太さんみたいなカッコよさと貫録を感じました。
この映画、もうDVDも発売になったのに、各地でアンコール上映があったり、それを樹木希林さんが応援のあいさつに出かけたりしているそうです。
この記事を読むと、ドリアン助川さんのハンセン病と向き合う真摯な姿がうかがわれます。
お二人とも「あん」を通して、ハンセン病を患った人たちの不当に受けた扱いや、その苦しみ、病気に対する理解などを世の人に知ってもらいたい思いがあるんですね。
ドリアン助川さんの原作も読んでいたので、楽しみにしていました。
どら焼きのどら春。日がな一日鉄板に向かう千太郎。ふと思う、どら焼きの店ってあまり見たことないな。鯛焼きや今川焼みたいな焼き型のあるお店は多いけど。千太郎が毎日いい加減に焼いているどら焼きの店に、時給200円でいいわ、とおばあさんがやってくる。あん作りの名人だ。桜の花びらとともにおとぎ話のように始まる話が、孤独な3人を結び付け、ハンセン病の過酷な歴史と「生きる」ことの意味を問いかける。軽い気持ちで読み始めたのにずしりと重く、あん・さくら・14歳と要素も美しく、いい読後感でした。(読了日:2015年8月8日)
満開の桜の場面が美しいこの映画。観終わって外に出ると、飯田橋も桜の真っ盛り。
ちょっと曇ってましたねー。
(おまけ)
ワシントンDCの桜もみごとです。ジョージタウン大学の動画をご覧ください。
(おまけの2)
樹木希林さんは、クローズアップ現代(2/9)で「がんを生ききる」というテーマで出演されました。樹木希林さんががんと闘いながら仕事を続けられている姿には頭が下がります。
このページに全文が載っています。
www.nhk.or.jp
番組の最後に、樹木希林さんが、
例えば、「クローズアップ現代なんですけど、出てくれますか」って「出ます!」。
「なんで?」「国谷さんに会いたいから」って。
私ね、国谷さん、本当にすてきな仕事ぶりだなと思っているの。
NHKは大変な財産をお持ちだなと思って。
私はいつもね、大好きな番組です。
これに対して、ハフポがこのような記事を。
その動画はこちら。