映画「ちはやふる」を観た。上の句だった……!
今日は、春休みの息子くん(高2・自閉症)と六本木デート。
フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展
森アーツセンターギャラリー 過去の展覧会 | 六本木ヒルズ - Roppongi Hills
森アーツセンターギャラリーで、閉幕近い、これの券があったので見に行ったのです。
これは、あまりおもしろくありませんでした……。看板にしているフェルメールとレンブラントは、なんと1点ずつです。場所柄、結構混んでいたし……。
息子くんが映画が観たいというので、私は昨日は夜更かししたので、きっと何を見ても寝てしまうだろうと思い、息子くんに好きな映画を選ばせると、なんと『ちはやふる』が観たいというので、観てきました。
漫画が原作の競技かるたの話で、広瀬すずちゃんが主演、というだけの知識で行ったのですが、これがとてもおもしろくて、寝るどころではありませんでした!
ロングヘアの広瀬すずちゃん、元気いっぱいでかわいかったです!
特に、アップになったときの、目元の美しいことと言ったら……❤
以前、「舞妓はレディ」でみた、上白石萌音ちゃんも出ていました。
彼女は、百人一首の歌の世界を愛する、呉服屋さんのお嬢さん。
邦画と日本のドラマに疎いもので、男の子たちは初めて見る人ばかりでしたが、主人公に思いを寄せるたいちくんの役の、野村周平さんは、背が高くて、赤く染めた髪に奥二重っぽい目元で、和風で今風な感じでよかったです。
うっかりなことに、映画に「上の句」とあったのに気づきませんでした。「下の句」は来月公開です。続きも観なければ。
私は百人一首が大好きです。上の句の最初をきけば、大体下の句の頭がぽっと出てきます。これは、古文の時間に丸暗記しただけでは、なかなか身につかないと思います。かるたで遊ばなければ!
映画の中でも、緊迫の場面で上の句、下の句の組み合わせがよく分かったので、小さくガッツポーズです。笑
子どものころは家でもお正月によく遊びました。
家族はそれぞれ得意な歌があって、それだけは死守しなければ、なんて思っていました。人に取られないようになるべく隠していたのですが、公表してしまいましょう(笑)、私が一番好きな歌は、
もろともに あはれと思へ 山桜(やまざくら)
花より外(ほか)に 知る人もなし
です。小さい時に気に入ったもので、あまり意味は分かっていなかったと思いますが、なんだか寂しい感じがよかったんですね。
この歌、なんと、映画の中でもキーワード的に出てきました。
ちょっとうれしかった!
(おまけ)
競技かるたでは、試合の初めに、読手(よみて)が
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり
今を春べと 咲くやこの花
の歌を詠むのが恒例のようで、これは百人一首のなかにはない歌です。家では父が読手をすることが多くて、いつも初めにふざけた歌を詠んでいました。それが、悲しいことによく思い出せないのです。
秋の田の かりほの庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ
我が衣手は 露にぬれつつ
これをもじったもので、
秋のたっくり、なんとかぽっくり、刈り穂の稲を盗まれて
母(かか)や子供は食うにこまらむ
というものでした。アンダーラインをしたところが思い出せません……u_u
知っている人もいるかしら、とググったところ、似たような歌がゴロゴロ出てきました。
秋の田の 刈穂のイネを 盗まれて トトはトボける カカはカマケる
秋の田の 刈り干す稲を ぬすまれて わが子供等は 食うに食われず
秋の田の 刈干し稲を 盗まれて 母さんどうする 年貢が払えん
父のバージョンは最初の5文字分のところが景気よく長いのですが、確かにそんな感じだったと思います。
先日、十三回忌の法事をした父に聞くことはもうできないので、最近、記憶力のあやしい母に聞いてみようと思います。
(追記)
母に聞いたらわかりました!
天智てっくり 秋のたっくり 刈り穂の稲を盗まれて
母(かか)や子供は 食うにこまらむ
でした。最初の5文字が長いのではなくて、詠み人(天智天皇)の名前も茶化して入れてあるのでした。なかなかいいですね!
(おまけの2)
本当は、映画は「アーロと少年」を観ようかと思っていたんです。でも、六本木でさえ、字幕版がない!!うちの息子くんは、字を読むのが大好きなので、英語で字幕版OKなんです。そして私は、英語でないと楽しみが半減!!と思っています。
地元では吹き替え版しかなくても、渋谷や六本木なら字幕版をやっているものと思っていたのに……。なぜ!?六本木、外国人もいっぱい来るのに。プンプンです。