アカデミー賞・脚色賞の原作本を読んでみたい!
アカデミー賞・脚色賞は、原作がすでに世に出ているもの。
映画のために新しく書かれた脚本を使っているものが脚本賞の対象になります。
2016年アカデミー賞・脚色賞のノミネート作品
Best Writing, Screenplay Based on Material Previously Produced or Published
英語の映画タイトルの下が、ノミネート対象の脚本家の名前です。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
The Big Short
Charles Randolph, Adam McKay
- 作者: マイケルルイス,Michael Lewis,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
マイケル・ルイスは、アメリカのノンフィクション作家・金融ジャーナリストだ。
「マネー・ボール」(2011)
「しあわせの隠れ場所」(2009)
の原作者でもある。
マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケル・ルイス,中山宥
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (21件) を見る
ブラインド・サイド しあわせの隠れ場所 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケル・ルイス,河口正史,藤澤將雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/01/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
「ブルックリン」
Brooklyn
Nick Hornby
1950年代前半、アイルランドの田舎から大都会ブルックリンへ移民した少女の感動と成長の物語。コスタ文学賞受賞!~~Amazon内容紹介より。
「キャロル」
Carol
Phyllis Nagy
- 作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,柿沼瑛子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (10件) を見る
自身レズビアンであったパトリシア・ハイスミス(公然の秘密だった)の、唯一のレズビアン小説で、当初は別のペンネームで出版されたという。映画に合わせて翻訳されたばかりのようだ。
ハイスミスの映像化作品は多数!
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」や、リメイクの「リプリー」が有名だ。
- 作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,佐宗鈴夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1993/08
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
「アメリカの友人」(1977年)「リプリーズ・ゲーム」(2002年)
「ギリシャに消えた嘘」(2013)
「オデッセイ」
The Martian
Drew Goddard
火星に一人取り残された宇宙飛行士の奮闘を描く。
アンディ・ウィアーは、おもしろい経歴の持ち主だ。プログラマーなどで会社勤めをしていたが、自分のブログで小説を書き始めた。『火星の人』は、科学的に正確なものをと膨大な調査をしながら書き続け、やはりブログでただで公開していたが、kindleで読みたいというファンの要望に応え、99セントで売り出したところベストセラーに。 それに目を付けた出版社に版権を売ってしまったらしい(Wikipediaより)。出版された本はベストセラーになり映画化までされたのだから、何とももったいない話だ。
(追記)文庫本解説によると、kindle後、「まずオーディオブック専門のポディウム・パブリッシングが2013年の1月に契約を結び、同年3月にSFとは縁の薄い大手出版社のクラウンが、6桁の契約金で紙書籍版の出版権を獲得。当然ながら、ハリウッドも黙っておらず、同じ3月に二十世紀フォックスが映画化権のオプションを取得した。」とあるので、まったく損をしたわけではなかったらしい。
「ルーム」
Room
Emma Donoghue
5歳のジャックの視点から語られる話。ぼくは鍵付きのドアに天窓のある部屋にママと住んでいる。知っているのはこの部屋とテレビの世界だけ。誘拐され、監禁された少女に、子供ができてしまったら…。
エマ・ドナヒューは、アイルランド生まれカナダ人。小説家、TVドラマも手掛ける脚本家だ。映画の脚本も手掛けているので、脚色賞候補のなかで唯一、アカデミー賞候補となっている。