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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

10月に読んだ本のまとめ

 10月は、再読の本と絵本を除くと少ししか読めませんでした。何をしていたかと言うと、漫画の「One Piece」を読んでいたんです。仲間ができて戦い、変な敵が出てきて戦い、の連続ですが、尾田栄一郎さん、絵が上手で素敵です。大人なのに買わないで図書館から借りて読んでごめんなさい。

 

今月の一冊はこれ!身近な話題だし、読書会のテーマにしたら盛り上がること請け合い!!早く図書館で借りられるようにならないかな~。 

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

 

  「じいちゃんなんか、早う死んだらよか」と繰り返す祖父87歳を見ていて、「究極の自発的尊厳死」を遂げさせてあげようと思う孫の健斗は、再就職就活中の27歳。死なせる方法は、手厚く介護して身体を動かす機会を奪うというものだ。そして自分は身体を鍛え勉強に精を出す。意外としたたかな祖父に比べ、健斗の構築する論理はちょっと間抜けなのだが、老人介護・薬漬け病院・国民年金を支えなければいけない若者の就職難、と若者サイドの意見も提示する。近年の芥川賞の中では抜群の読みやすさだと思う。

読了日:10月22日

 

 

ぼくとテスの秘密の七日間 (文学の森)

ぼくとテスの秘密の七日間 (文学の森)

 

サミュエルは、身近な人を失う「死」にいかに対処しておくかなんて考えている賢い11歳だ。一つ年上のテスは、シングルマザーの母が隠していた父親を探し出し、父との対面を計画するアクティブな少女だ。「女性は男性より何年も長生きするから心配する必要はないわ。……あたしがサミュエルのお葬式に、行ってあげる」とテスに言われて、とっても安心するサミュエル。最後は命の誕生や家族友人を愛することの心地よさで終わり、とてもよかったです。さらりと読める本でもあり、子どもの感想が聞きたいな。読書会のために再読。

読了日:10月15日

 

かあさんのいす (あかねせかいの本 (8))

かあさんのいす (あかねせかいの本 (8))

 

 読み聞かせしてもらいました。火事で焼け出された私とかあさんとおばあちゃん。新しいアパートで再出発する3人の目標は、世界中で一番素敵な椅子を買うこと。すべてを失った一家に、親戚や友人たちが物を持ってきてくれるのも素敵なところです。こんなに心から欲しい物があるって素敵です。(……というのは断捨離を目指す大人の感想かしら(e_e))

1983年コールデコット賞オナーブック。佐野洋子訳。

読了日:10月15日

 

 

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

 

 1か月前に読んだばかりですが、読書会のために再読。若いころに夢中になった本で、大人になって読むとそれほどでも……と思う場合もありますが、この本には全然突っ込みを入れる気になれません。あっという間に二人の子供部屋の赤い灯りの中に引き戻されて、心地よい緊張感を味わいました。

読了日:10月17日

 

 

萩尾望都作品集 (〔第2期〕-7) 恐るべき子供たち (プチコミックス)
 

 原作の大ファンで、以前この本を読んだときはちょっとイメージが違うと思ったものの、今読み返すと、やっぱり萩尾望都はすごい!!と思います。文庫でなくてこのサイズで読めたのもよかったです。

読了日:10月17日

 

Madeline

Madeline

 

 パリの名所を描き込んだMadeline、意外だったことに原文は英語でした。作者はオーストリア生まれで、生涯をニューヨークやパリで過ごしたそうです。この第1作は1939年に出版され、アメリカの子どもたちにパリへの憧れをかきたてたことでしょう。

読了日:10月18日

 

Madeline's Rescue

Madeline's Rescue

 

 邦題は「マドレーヌといぬ」。マドレーヌシリーズ第2作で、第1作(1939)の14年後、1953年に出版され、翌年コールデコット賞を受賞しています。マドレーヌが川に落ちて、勇敢な犬が助けてくれます。その犬を少女たちの家で飼うことになり……というお話です。

読了日:10月18日

 

 

失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫)

失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫)

 

 音楽や絵画に造詣が深く、彼女自身の美しさを芸術のフィルターで増幅させて恋するスワン。「カトレア」の期間は短く、大金を貢ぎながらも嫌われて嫉妬と疑念に身を焦がす苦しい恋だ。オデットもブルジョアのサロンに集まる人々のいやらしさも読者からは丸見えだ。最後の目が覚めたような述懐からどう結婚へ進んだのかな。「土地の名-名」の方は再び主人公に戻り、スワン夫妻の娘ジルベルトに恋する少年。妄想で相手のイメージを膨らませるところはスワンと同様だが、お金も性も絡まない少年の片思いはそれでも切ない。

【ガーディアンのイベント参加中】 読みやすい、とされる「スワンの恋」にとても手こずり、この後読み進めていけるかちょっと不安です。この本の中では「土地の名-名」冒頭の鉄道の時刻表の地名に夢中になる場面が一番おもしろかったです。

読了日:10月21日

 

 

 

 

白の闇 新装版

白の闇 新装版

 

 おもしろかったー。突然白い闇に視力を奪われる奇病が蔓延し、隔離される人々。夫につき添うため見えてないといつわり隔離病棟に入った医師の妻だけが、この地獄を視力で見ることになる。病気との戦いではない。生きるための、人間同士、自身の尊厳との戦いだ。後半は、隔離病棟を出た一同が、無法地帯となった元の世界と向き合う。登場人物の名前もなく、切れ目のない長い段落が、緊迫感を高めている。【ガーディアン10月イベント】60冊め/1000冊。 

こんなに分厚いしあきらめようかと思ったら、とんだページターナーでした。映画「Blindness」は、大好きなジュリアン・ムーアが主演なだけでなく、最初の男とその妻を伊勢谷友介木村佳乃がやっているんですね。観ないと!

その後映画も観た……。伊勢谷友介さんと木村佳乃さん、この映画で仲良しがうわさになったんですね。監督から二人の英語のうまさが褒められていましたが、伊勢谷友介さん、日本語変じゃないですか???とても気になりました。

読了日:10月25日

 

 

 本屋の店頭で一目ぼれして買った本です。「物」は100年たつと意識を持つという。だから人間は99年を経た「物」を棄てそれを煤払いと呼ぶ。長年仕えた挙句棄てられた「物」たちは人間に復讐しようと、節分の日に気合を込めて恐ろしい鬼に変身する。石黒亜矢子さんの描く異形の物たちがとてもよく、町田康さんの文章は御伽草子の時代を超越します。おもしろかったー。

読了日:10月31日