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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

6月に読んだ本のまとめ

6月は、ロバート・ウェストールが課題本だったので、集中して読みました。

おもしろかったー!

6月の一番はこの本です。

 

"機関銃要塞"の少年たち (児童図書館・文学の部屋)

 

 

第二次大戦下、ドイツの空襲におびえるイギリスの港町が舞台だ。主人公のチャス(13歳くらいらしい)は、空襲警報が解除されると、弾薬の残骸などを集めてコレクションしていたが、ある日墜落した爆撃機の背部銃座を発見する。そこには銃手の死体と最新の機銃があった。度重なる空襲で少しずつ破壊されていく町、死とドイツ軍侵攻の恐怖に正気を失いつつある社会の中で、少年たちは要塞を作り、機銃で装備する…。ウェストールの処女作で、カーネギー賞受賞作。【英ガーディアン紙の1000冊、52冊目】

読了日:6月12日 

 

読書メーターでイギリス、ガーディアン紙が作った mst read 1000冊を読むコミュニティができた!とても盛り上がっています。

 

 

愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

 

 映画「バードマン」がとてもよかったので、カーヴァーを初めて読んだけど、とてもよい短編集だった!ぐっと引き込まれるシチュエーションを提示して、なるほどというストーリーやオチはあまりない。余韻を読者にゆだねて、なかなか忘れられないようなシーンがいくつも登場する。しかし「バードマン」はほんとよかったな。読後もう一度観たら、また違うおもしろさを発見しそうだ。 

読了日:6月2日

 

殺人出産

殺人出産

 

 これは、常識を覆す設定を持ってきて、その新たな価値観の正当性をずぶずぶ押し付けるような登場人物たちが出てくる話たちだった。他の3篇も同じ趣向だが、中編の表題作は善良な出産経験者の私には、どうしても気持ち悪く、うーん…設定に突っ込みどころが満載なのはそれでよしとしても、おちがみえてる感があるのもいいとしても、なまじ文章がうまく読まされてしまって気持ち悪さと文句の言いたさでなんか腹が立つのだ。唯一良かったのは、出産の男女平等かな。

王様のブランチで、朝井リョウさんが中学生に勧める本だった。(勧めるなよ、中学生に…。)その時西加奈子さんが、同じく村田沙耶香さんの「しろいろの街の、その骨の体温の」を勧めていたのでよほどいい作家さんなのかなと思ったのだが。

読了日:6月4日

 

 

弟の戦争

弟の戦争

 

  「イギリス人は地図の上に線を引いて、我々をイラク人とクウェート人に分ける。でもアラブは一つの民族だ。クウェートイラクの19番目の州なんだ」これが湾岸戦争フセインのために戦った少年兵の叫びだ。イギリスの中上流階級の幸せな一家。湾岸戦争が始まると父は夢中でテレビにかじりつき、母は爆撃をうけるイラクの一般市民に同情するが、弟はイラクの少年兵に憑依されたようになってしまう。湾岸戦争は悪者をやっつけた戦争ってだけじゃないよと、作者は強く子どもたちに訴えたかったんだろうな。

読了日:6月6日

 

 

障害者の経済学

障害者の経済学

 

   これはおもしろかった!目から鱗なことが満載でした。「自閉症などの知的障害は脳の機能の問題だから(中略)治るものではなく、あくまで健常者のものさしに順応するための訓練を受けることになる」「親が障害を治そうとして頑張ることは子供にとって必ずしも歓迎すべきことではない」障害児の親として吹っ切れた状態が望ましくて、その上、親でなく障害者本人にとって良いことを見極めないといけない。社会全体を考えて、働ける障害者が働けて、各立場の人がインセンティブを持てるような経済的な仕組みが必要だってことがわかりました。

読了日:6月11日

 

 

けんかともだち (ひまわりえほんシリーズ)

けんかともだち (ひまわりえほんシリーズ)

 

仲良くしてるときだけじゃなくて、けんかした時にこそ子どもはいろんなことを身につけていくんだなー。長谷川知子さんの絵はいいな!

読了日:6月12日

 

 

たんぽぽ (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

たんぽぽ (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

 

 【教科書に載っているお話シリーズ】たんぽぽの生態について詳しくやさしく教えてくれます。たんぽぽって花が終わると実が熟すまで茎を地面に倒して、栄養を集める/身を守っているんですよ。実が熟すとまた起き上がって綿毛を開きます。すごいですねー!教科書では絵が少ないせいか、もう少しやさしい言葉でていねいに書いてありました。(2年生)

読了日:6月14日

 

 

とうさんのまほう「えいっ」

とうさんのまほう「えいっ」

 

 【教科書に載っているお話シリーズ】三木卓さんは、大人の小説も、児童文学も、名作児童文学の翻訳も手がけるスーパーな人だ。このお話は、「えいっ」と魔法をかけて信号を変える(ちょっとずるい)お父さんクマと子供のクマのお話だ。でも、最後には子どものクマも「えいっ」の魔法が使えるようになる。他2編。(2年生)

読了日:6月14日

 

 

朗読者 (新潮クレスト・ブックス)

朗読者 (新潮クレスト・ブックス)

 

 15歳の少年と36歳の女性の恋が、理想の形にまで昇りつめ、少年の成長とともに突然の終りを告げる。そんな第1部から一変して、第2部は大学生になった彼が、戦犯として裁かれる彼女を見つめ続ける。初めて読んだときは「親の世代の戦争責任を徹底的に追及する」ドイツってすごいなと思ったけど、強制収容所などナチの犯した罪に苦しんだ世代だったんだなと思ったことでした。少年の時の恋と戦犯である彼女を通して知っていく強制収容所の事実。二度の出会いは彼の一生を支配した。素晴らしいラブストーリーだと思います。 

【英ガーディアン紙の1000冊、既読】 録画したまま積んでいた映画「愛を読む人」を観ました。原作に忠実に作られていて、エンディングは原作以上の重々しさでした。

読了日:6月14日

 

 

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの

 

 表紙を開いたら大変なことに!ウェストールの中編と短編の3作からなるこの本が、宮崎駿に乗っ取られていました!笑・・・カラーで16ページと8ページの描き下ろし作品が前後に配され、宮崎駿のウェストール愛に包まれます。表題作は、第2次大戦中の英空軍でくりかえしドイツへ空襲に行く飛行機乗りたちの話だ。機長とパイロット、銃手2人、航法士、無線手の乗る爆撃機内部での話が多いので、飛行機内部を詳細に描いてネタバレ!?と思われた駿さんの絵が、次第にとても重宝に(笑)。

飛行機乗りたちは高校を卒業したくらいの若者たちだ。撃墜され落ちていく独軍機の乗務員の顔も見え、インカムで断末魔の会話も聞こえるような体験をした彼らに、呪われた爆撃機が残される。戦闘機への憧れと誇り、自分たちが破壊しているもの、どんどん死んでいく仲間たち。「チャス・マッギルの幽霊」は、「機関銃要塞の少年たち」の主人公チャスの前作より2年ほど前の話だ。

読了日:6月15日

 

 

真夜中の電話 (児童書)

真夜中の電話 (児童書)

 

短編集。表紙は宮崎駿さん。(でもどの作品を描いたものかよくわからず…)「吹雪の夜」が、ほのぼのして緊迫感があってハッピーエンドでよかったです。急に10度も気温が下がり、雹が横殴りに吹きつける吹雪を描いたもう一つの作品「羊飼いの部屋」は、似た状況で全然違う感情に支配される点がちょっと笑えました。「最後の遠乗り」は、作者が一人息子を同様な事故で亡くしていることを思うととても切なく、しかし若さにあふれる素晴らしい一編でした。(これが表紙かな~?)

読了日:6月17日

 

 

かかし

かかし

 

全寮制の学校に通うサイモンは、参観日に来校した美しい母を侮辱されて、同室生に殴りかかった後の記憶がなかった。その状態を「悪魔たちがやってきた」と呼び、しばしばその予感を感じるサイモン。その母が再婚を決めて、新しい義父の新居で夏休みを過ごすことになる。嫉妬、孤独、憎悪…不安定な精神状態のサイモンは、崩れかけた水車小屋に惹かれていく……怖ーい話なのですが、この若いママの思いやりのなさに腹が立ったりするのは、ちょっとおばちゃん的感想かな(^^;) ウェストール2つ目のカーネギー賞受賞作。

読了日:6月17日

 

 

猫の帰還

猫の帰還

 

 ウェストール6冊目で、第二次大戦下のイギリスから離れられなくなってしまった気分。ロード・ゴートという司令官の名を持つ猫が、疎開先から出征している主人を追って、旅をする物語だ。不思議な猫は行く先々で人々に希望を与える。対岸のドイツ軍に備えるドーヴァー。大空襲にあうコヴェントリー。爆撃機が出動するリンカーンシャー。それぞれの場所での戦争下の人びとの生活を描く。

読了日:6月19日

 

 

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

 

 人気の海外ミステリー♪と思って図書館に予約をかけてようやく入手。ところが第一部が結構読むのが辛く、女の人が殴られるような本、もう読むのやめようかなと思ったことしばし。しかし第一部の後半からは、ページターナーでした!!第一部では、どよーんとしている(失礼!)カミーユ警部ですが、最後の方でのカミーユ警部の母の自画像の話は、一服の清涼剤でしたね。

読了日:6月22日

 

 

地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人 (小学館101新書)

地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人 (小学館101新書)

 

 作者は日本で言語学の博士号を取得し、大学の教壇に立ち、日本・アラブの重要人物の通訳やNHKアラビア語講座講師も務めた日本通のエジプト人。日本人とアラブ人の習慣や考え方の違いについて、やさしく解説してくれる。ユーモアにあふれていてちょっとのんきすぎるほどのこの本だが、「暴力や騒乱の当事者とみなされているイスラム世界こそが、暴力や騒乱の被害者である」とも。でも概ねは、「アラブ人と約束するときは、運命があるから何が起きるか分からない、ということを前提にしよう」等という内容だ。

読了日:6月22日

 

 

ちいさなもののいのり

ちいさなもののいのり

 

 やさしい絵をつけたエリザベス・オートン・ジョーンズは、今日がお誕生日!アクアさん、いつもリストをありがとうございます。「かみさま、どうぞちいさいものたちをおまもりください」と始まる、子ども向けのお祈りの本です。訳者後書きに「この祈りは子供たちに、自分よりももっともっと小さなものが存在することを気づかせます。それは、「祈る」という心の働きの中でも、最も尊いものがなんであるかを、教えてくれることでしょう」とあり、素晴らしいと思います。

読書メーター、アクアさんのリスト http://bookmeter.com/c/332137/t/5268

読了日:6月25日

 

 

Bridget Jones's Diary (Bridget Jones series)

Bridget Jones's Diary (Bridget Jones series)

 

 あぁ、おもしろかった!ブリジットと同じくジタバタするタイプの私は、彼女にとても共感してしまいました。この本が愛される理由は、ハッピーエンドに加えて、毎日ジタバタがんばるブリジットが、すぐに泣きつけて、常に彼女をサポートしてくれる友人たち、問題は多いけどとても近い存在の両親や両親の友人一同など、暖かい周囲に囲まれている、よきイギリスみたいな環境が描かれていることかなと思います。「高慢と偏見」がベースになっているそうですが、その「高慢と偏見」のTVシリーズをワクワクしながら見ているシーンがあり、そのシリーズでダーシー役を演じたコリン・ファースが、映画化されたブリジット・ジョーンズのダーシー役も演じたところがおもしろいですね。(名前も同じで、ミスター・ダーシーとマーク・ダーシーはどっちがいいかなんて友人と話している場面もあり。笑 )「高慢と偏見」のTVシリーズは観たのですが、ブリジット・ジョーンズの映画は観てないので早く観てみたいです。【英ガーディアン紙の1000冊、53冊目】

読了日:

 

 

青春のオフサイド (Westall collection)

青春のオフサイド (Westall collection)

 

 高校生と婚約者を戦争で亡くした女教師の切ないラブストーリーだが、主人公が情熱を傾けるラグビーの話がとても面白かった。当時のラグビーは勝敗以上に階級や名誉を重んじるスポーツのようで、シーズンオフのサッカー選手(労働者階級のスポーツとみなされる)をチームに入れるだけで、監督の先生はいい顔をしない。名門私立校に勝つと先生が謝りに行くとか、ラグビーのプロリーグは、金をもらってラグビーをする輩、と更に低くみなされるとか、ちょっとびっくりでした。主人公がかっこいい!

読了日:6月29日

 

 

ぼくとテスの秘密の七日間 (文学の森)

ぼくとテスの秘密の七日間 (文学の森)

 

 オランダ、現代。サミュエル(10才)は、家族でオランダの観光地テッセル島を訪れて、一つ年上の少女テスと出会う。テスは、母が隠していた実父に会う秘密の計画を立てていて、サミュエルはそれを手伝うことになった。。。友情や家族の結びつきが表のテーマだが、裏のテーマは死と孤独だ。サミュエルは以前同級生の父のお葬式に出て以来、大切な人が死んだら・・・ということが頭を離れないのだ。 図書館で借りていたら、予約が急に増えたと思ったら小学校高学年向けの課題図書になっていた。早く返すね~(汗)

読了日:6月29日

 

・・・備忘録もかねて、半年前のことですがアップしておきます。