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rocorinne bookworm

INPUTして、OUTPUT。

2月に読んだ本まとめ

グラミー賞アカデミー賞のある2月はそわそわ月。

読書に身を入れず、授賞式のまとめなんかせっせと作っていました。

来週は、待ちに待ったさくまゆみこさんの講演会♪この日の為に、さくまゆみこさんの翻訳本を山のように読んできました。

 

2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:3603ページ
ナイス数:869ナイス

今月の一冊はこれです。 

子どもたちと話す イスラームってなに?

子どもたちと話す イスラームってなに?

 

 子どもたちと話す イスラームってなに?感想

イスラムの世界を知ろうと思って、読友さんのお勧めから手に取った本書だが、作者はフランス在住のイスラム教徒(ノーベル文学賞候補にもなった詩人・作家。モロッコからの移民)で、2002年にかかれたものだが、シャルリーエブドの事件があった今、まさにタイムリーな読み物でした。9~11世紀のアラブの黄金時代、その後の衰退の過程、原理主義者を批判して、戒律は時代に沿ったものに変えていく必要があることなどを、父が娘に語る形式だ。わかりやすい!
読了日:2月12日 著者:タハール・ベンジェルーン

 

モロッコからの移民である著者は、フランス文学界に新風を呼び込んだ、ゴンクール賞受賞者。この本は、2001年9.11の事件の後にかかれたものだ。あの事件の後、ヨーロッパやアメリカに住むイスラム教の人たち、アラブ系の人たちはどんなつらい目にあってきたのだろうと思う。

そして今や、また歴史は繰り返されている。フランスの「シャルリーエブド」誌は、もしかしたら対テロというより、イスラム教に対するヘイトに近い主張を持っていたのかも知れない。だからと言ってあの残虐な襲撃は許されるものではない。そしてまたイスラム教の人たち、アラブ系の人たちは差別を受けているのだろう。

日本でも1月に後藤健二さんの事件があってからすっかり人ごとではなくなってしまった。でも、相手がどんな武力手段に訴えても、こちらは平和な解決方法を模索しなければならない。(アメリカ人が、対ダーイシュ(イスラム国)に対抗させるために隣国や現地の人びとを訓練している話なんて聞くとぞっとしてしまう。だって、ソ連アフガニスタン侵攻の時に、ソ連に対抗させるべく武器を持たせた人たちが、後のタリバンの前身だったでしょう?)

この本がとてもわかりやすく書かれているので、私の読書会の課題本に押したら、インテリジェントなママたちの賛同を得ました。「だって、池上さんからの知識だけじゃダメよね~!」って。…池上さんも読んでみます。

 

 

 

 

ローワンと魔法の地図  (リンの谷のローワン 1)

ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン 1)

 

 ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン 1)感想

さくまゆみこさんの翻訳した児童書を集中して読んでいるところです。原文を先に読みましたが、翻訳もとてもいいと思います。
読了日:2月1日 著者:エミリーロッダ

 

 

ローワンと黄金の谷の謎 (リンの谷のローワン 2)

ローワンと黄金の谷の謎 (リンの谷のローワン 2)

 

 ローワンと黄金の谷の謎 (リンの谷のローワン 2)感想

1巻で村を救ったローワンは、相変わらず小柄でやせっぽちの少年だが、村人たちからは一目置かれるようになってきた。今回も読み切りの冒険となっているが、今までのキャラクターも新しいキャラクターも魅力的だ。
読了日:2月1日 著者:エミリーロッダ

 

ローワンと伝説の水晶 (リンの谷のローワン 3)

ローワンと伝説の水晶 (リンの谷のローワン 3)

 

 ローワンと伝説の水晶 (リンの谷のローワン 3)感想

ローワンに新たな試練が。ちょっと読み始めると、なかなか本が置けません。
読了日:2月2日 著者:エミリーロッダ

 

 

ローワンとゼバックの黒い影 (リンの谷のローワン 4)

ローワンとゼバックの黒い影 (リンの谷のローワン 4)

 

 ローワンとゼバックの黒い影 (リンの谷のローワン 4)感想

ローワンのママがついに再婚♪そして、今度のローワンは、救出の旅に出ることに。
読了日:2月2日 著者:エミリー・ロッダ

 

 

ローワンと白い魔物 (リンの谷のローワン 5)

ローワンと白い魔物 (リンの谷のローワン 5)

 

ローワンと白い魔物 (リンの谷のローワン 5)感想

おもしろくてついつい、全5巻を通して読んでしまいました。このファンタジーの世界観は、ほど良い狭さの中に多様性のある種族が登場する。女も男同様に働いたり闘ったり。すごい危機的状況でも人が死んだりすることもあまりなくて、安心して読める。予言の詩があって、読者が謎解きしやすい、キャラの立つ登場人物が多い、と、とてもよくできていると思います。5巻目のローワンは、お母さんの腕に抱かれたい子供から、お母さんが腕の中に飛び込んでくるお兄さんに成長していました。
読了日:2月2日 著者:エミリーロッダ

 

難関大学生が書いた 頭がよくなる本の読み方・選び方

難関大学生が書いた 頭がよくなる本の読み方・選び方

 

 難関大学生が書いた 頭がよくなる本の読み方・選び方感想

PICASOという著者グループに興味を持って読みましたが、中高生向け、しかもほとんど本を読まない人向けの読書の勧め本でした。いいことが書いてあるのですが、もう少し面白いエピソードとか欲しかったかな。
読了日:2月2日 著者:PICASO(東大早慶ベストセラー出版会)

 

きみたちにおくるうた―むすめたちへの手紙―

きみたちにおくるうた―むすめたちへの手紙―

 

 きみたちにおくるうた―むすめたちへの手紙―感想

オバマ大統領が、二人の娘にあてた手紙を元に作られた絵本だそうです。13人のアメリカ人(移住してきたアインシュタインも含めて)を一人ずつ紹介して、ジョージア・オキーフの創造性、アインシュタインの賢さ、そういったものはみんな君たちの中にあるのだよ、と子供たちを勇気づけます。1ページ毎にその偉人の分身みたいな子供が一人ずつ増えて行き、最後にはその子どもたちを含めた、いろんな人種の子どもたちの群像の中に二人の娘も誇らしげに立っています。ストレートな盛り上げ方はとてもアメリカンです。

この翻訳についてアメリカの出版社から、とにかく原文に忠実にと注文がつけられたそうで、、「「直訳しろ」の一点張り」「翻訳というものが何たるかを、全く理解していないので、対話が成り立たなかったのである。」と、さくまゆみこさん。確かにちょっと変な日本語のとこもあります。笑

 

子供たちの群像の中で、下から二列目の一番右がオバマ大統領自身だと思うんだけど、そのことに言及した記事を見つけられず…。そして、絶対ミシェル夫人も入れているはず、と思い、オバマさんだと思う子供の一人置いた隣の赤い服のきりっとした子がミシェルさんかなー?と思うけどこちらは全然自信がない。もしどなたかお手に取ったら、見てみて下さい。
読了日:2月3日 著者:バラクオバマ

 

消えた犬と野原の魔法 (児童書)

消えた犬と野原の魔法 (児童書)

 

 消えた犬と野原の魔法 (児童書)感想

ピアスの代表作は「トムは真夜中の庭で」だが、それ程派手さのない他の小品も、子供の心情を豊かに描き、味わい深いものだ。この本はピアスの遺作となったもので、物語に出てくる二人のおばあさんが、この本の作者ピアスと、画家のクレイグになっている素敵な構成だ。 ピアスの娘と、クレイグの息子が結婚した縁で知り合った二人だが、本の中で姉妹になってしまうなんていいな!裏表紙そでのお二人の笑顔の写真も素敵です。
読了日:2月6日 著者:フィリパピアス

 

 ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)感想

因縁の太宰治『晩年』に話が戻り、主人公たちの祖父母の時代に起こった事件に取り組む栞子さんと大輔。私は太宰に夢中になった時代がないので、太宰に対する知識は大輔くん並み(〃・ω・〃)。でも、古書に執着する人々の背後から、三上延さんの太宰愛が伝わってきた~!な6巻でした。鎌倉古書業界三代に渡って複雑な因縁が…相関図がほしいと思ったら、ちゃんと作っている人がいた!さすが人気本だ。
読了日:2月8日 著者:三上延

 

聖なる夜

聖なる夜

 

 聖なる夜感想

モロッコ。広場に講釈師、物売り、踊り子などが集まり、群衆は次第に「私」に自分自身の話を語るように期待し始める。アラブ圏、イスラム文化の人びとの体臭や香辛料の香りもかんじられるような空間だ。主人公は男として育てられた女性の自分が、父の死によって解放されてからの後を語る。1987年仏ゴンクール賞受賞。(読んでから、「砂の子ども」がこれの前作にあたることを知りました。読まねば…)
読了日:2月15日 著者:ターハルベン・ジェルーン

 

砂の上のイルカ

砂の上のイルカ

 

 砂の上のイルカ感想

学校で「サーディン・ラン」を見に行く10日間の遠足旅行に行くことになり、不安に襲われる主人公マーティーン。海が怖いのだ。「サーディン・ラン」は、イワシの大移動で、イワシと共にイルカ・サメ・鳥たちも移動するという、自然の大スペクタクルだ。南アフリカ鳥獣保護区の管理をしている祖母と暮らす主人公の少女は、動物を癒すことができる不思議な力を持っている。そして、海の旅行には大変な冒険が待っていた。(前作があるのを知らなくて先に読んでしまいました。・・・失敗続き。)
読了日:2月16日 著者:ローレンセントジョン

 

路上のストライカー (STAMP BOOKS)

路上のストライカー (STAMP BOOKS)

 

 路上のストライカー (STAMP BOOKS)感想

ジンバブエで故郷の村を襲われた14歳のデオは、10歳年上で自閉症の兄イノセントを連れて逃げ、命からがら南アフリカへ渡る。そこで、彼らを待っていたのは、南アフリカの外国人排斥運動だった。2010年のワールドカップ開催が危ぶまれた南アで、2008年に実際に起こった暴動や、本当にあるホームレス・ワールドカップを題材にした話だ。南アの選手と移民の選手を結びつけたのは、腹を割った対話であったことが素晴らしい。イノセントへの兄弟愛に涙、涙でした。

さくまゆみこさんの翻訳本を読んでいるのですが、アフリカ系の話が多く、先日読んだ砂の上のイルカも南アフリカが舞台でした。どちらもアパルトヘイト政策撤廃後の話ですが、イルカの方はお金持ちの子供も出てきたり、同じ自然保護区でも描かれ方が天国と地獄のような差があります。
読了日:2月18日 著者:マイケル・ウィリアムズ

 

白いキリンを追って

白いキリンを追って

 

 白いキリンを追って感想

イギリスで両親を亡くした少女が、南アフリカにすむ祖母の元へ引き取られた。祖母は鳥獣保護区の管理をしている。新生活を始める彼女の前に、鳥獣保護区の密猟と、白いキリンがいるという伝説、なじめない新しい学校の同級生たちといろんな問題が起きてくる。主人公と動物たちの結びつきはいささか乙女チックだが、南アのいろんな人種も出てきておもしろい。
読了日:2月20日 著者:ローレンセントジョン

 

蒼い時

蒼い時

 

 蒼い時感想

エドワード・ゴーリーが初読みで、これは難解でした。でも、このなんだかわからなさもゴーリーの魅力の一つなんでしょうね。原文もついてるなーと思いましたが、これはとても親切なことで、英文の音読をしてみるとリズムの良さを感じました。
読了日:2月23日 著者:エドワードゴーリー

 

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~

 

 フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~感想

この本は邦題が上手い!原題は「マダム・シックから習ったこと」(Lessons from Madame Chic)だが、それでは手に取ってみる気になれなかっただろう。南カリフォルニアの女子大生が半年の交換留学でパリの貴族の家庭にホームステイしたときに、豊かな人生の暮らし方を習ったという内容だ。アメリカ人の目を通してパリの貴族の生活を見る楽しさもある。自分の家庭を持ってから、その時に学んだことを実践してブロガーで成功し、本を書いて儲けている著者は偉い!
読了日:2月26日 著者:ジェニファー・L・スコット

 

かあさんをまつふゆ

かあさんをまつふゆ

  • 作者: ジャクリーンウッドソン,E.B.ルイス,Jacqueline Woodson,E.B. Lewis,さくまゆみこ
  • 出版社/メーカー: 光村教育図書
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: ハードカバー
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 かあさんをまつふゆ感想

戦時下、エイダ・ルースの母はシカゴへ出稼ぎに行く。寒い冬の間、エイダ・ルースと祖母は拾った子猫と暖をとりながら、母の手紙を待ちわびている。「考えてもみてよ。黒人の女が鉄道会社ではたらくのよ!」誇らしげに言う母だったが、極寒のシカゴで厳しい仕事だったのに違いない。
読了日:2月28日 著者:ジャクリーンウッドソン

 

海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)

 

 海からの贈物 (新潮文庫)感想

浜辺の簡素な小屋に一人住まいをして、自分だけのための時間を持ち、自分を満たす。最初の2章はそのことが書かれ、日の出貝以降は「二人」の関係について書かれています。何年も前に読んだときは腑に落ちなかったところが、今回はすとんと胸に収まり、時々読み返しては自分を見つめ直すきっかけにしたいと思いました。いい翻訳というのは読んでいるときに翻訳家の存在を感じさせないものだと思いますが、吉田健一さんの訳は平易な言葉で書かれた原文以上にわかりやすく素晴らしいそうです。

原文をキンドルで買ったら刊行50年の記念版で、末娘リーヴさんの序文がありました。自分が10歳の時に書かれた本であること。20歳になるまで読んでみなかったこと、60歳になる今日まで50回以上は読み直していることなど書かれていました。本文には少しも描かれなかったアン・モロウ・リンドバーグの生活や愛情が書かれていてよかったです。(この序文はキンドルのサンプルでもすっかり読めます。)
読了日:2月28日 著者:アン・モロウ・リンドバーグ

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