マーガレット・ワイズ・ブラウン 『ぼくつかまらないもん!』
マーガレット・ワイズ・ブラウンにクレメント・ハードの絵が
古典として定着している『ぼくにげちゃうよ』
原題は Runaway Bunny です。
「にげちゃうよ」と言う子うさぎに、「どこまでもおいかけますよ」と言う
お母さんうさぎ。クレメント・ハードの絵、味わい深くていいですね。
この話は子どもが何度も何度も読んで、とせがむような話で、
読んであげる母もぐっとくるお話だと思います。
今回、長野ヒデ子さん絵の新訳『ぼくつかまらないもん!』が出たので、
古典絵本の挿絵を描きなおし!?と思ってさっそく手に取ってみました。
そこは長野ヒデ子さん、さすが只者じゃないです。
お魚になって逃げちゃう子うさぎを、お母さんうさぎは準備万端。
漁師グッズをすっかり用意して、元気に追いかけます。
より明るくアクティブになったお母さんうさぎに、
子どもたちは夢中になると思います。
また、原作は絵だけの頁を作っているため、
絵とお話が若干ずれる感じがありますが、
そこもぴったりにできているので、読み語りでも使いやすいと思います。
長野さんのかわいい絵で、よりたくさんの子どもたちに読まれるといいですね!